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石川テレビ賞に選ばれた金沢大学の河崎洋志さん…老廃物を洗い流す“脳のしわ”の役割発見
美術や教育など様々な分野で地域社会の発展に貢献した個人や団体に贈られる石川テレビ賞。今年は1人と1団体が選ばれました。きょうはその受賞者の横顔を紹介します。
河崎教授:
脳の表面にしわが存在しなくちゃいけない理由が何かを調べてみたところシワというものが認知症の予防に大事な役割を持っているんじゃないかというのを見つけた
人間の脳は常に活動していることから多くの老廃物が溜まってしまいます。河崎教授の研究グループは脳にシワがあることでこの老廃物を効率よく洗い流すことができるということを世界で初めて見つけました。
河崎教授:
70億人くらい人間がいる中で誰一人その事実を知らない可能性がありますので新しい事実を知っているのが我々だけというのは非常にワクワクすることですしとても贅沢な瞬間だと思いますので、発見したときは本当に興奮していたと思います
河崎教授は金沢市出身。父の一夫さんに大きな影響を受けたといいます。
河崎教授:
僕の父が眼科の医師で父から医学の楽しさというものを色々教えてもらったというのもあって医学の道がいいんじゃないかと思いました
高校卒業後は京都大学の医学部に進学した河崎教授。そこであるスポーツと出会います。
河崎教授:
どちらかというと極端なことをやりたいと思う性格なので、せっかく大学でスポーツをするんだったら一番極端なものをやらないとスポーツの醍醐味がわからないだろうと思って医学部の6年間はラグビーをやっていました
このラグビーの経験が今の生活にも生きているといいます。
河崎教授:
ラグビーってチームワークが重要なスポーツなのでそういったものが今の研究室の雰囲気づくりに役立っているんじゃないかなと思います
研究室の学生に話を聞くと…。
学生たち:
研究室の雰囲気は大学院生とか先生が普段から明るくて和気あいあいとしているって感じです。朝から晩まで切磋琢磨してみんなで研究しているところがすごくいいなって思います
さらに話を聞くと河崎教授にはこんな一面もあるそうで…。
学生:
空いている時間に懸垂してたりとか腕立てしていたりとかしていてすごく体育会系というか…
河崎教授:
デスクワークばかりしていると眠くなったりもするので体を動かすと眠気も覚めて頭も回るかなと思ってやっています。学生にも勧めているんですけどもっと頑張ろうよ!って
そんな河崎教授が目指すのは…。
河崎教授:
全然違う研究内容でもいいので面白い研究をもう一つくらいやりたいと思っています