
石川テレビニュース
ISHIKAWA TV NEWS
石川県内ニュース
発災直後の祖母の笑顔も…能登半島地震と奥能登豪雨の被災者の姿を捉えた写真展「能登の人達へのエールに」
こちらは2度の大災害に見舞われた能登の被災地で撮影された写真の数々です。レンズを通して見えた能登の姿を伝える写真展が29日から金沢市内で始まりました。
金沢市南町のギャラリーで始まった写真展「能登へ」。能登半島地震と奥能登豪雨に見舞われた被災者の姿をとらえた写真約120点が展示されています。企画したのはフリーカメラマンの頼光和弘(よりみつ・かずひろ)さん。
頼光和弘さん:
「豪雨災害で電気が途絶えて、また避難所に戻ってきた。また一緒に頑張ろうなって責任者の方が肩を叩いて…」
頼光さんは北陸中日新聞や産経新聞を経て2020年からはフリーの写真家として活動。発災直後から、ふるさとである珠洲市大谷町を中心に能登の現状をカメラに収めてきました。
頼光和弘さん:
「ふるさとの姿にレンズを向けるのは、すごくつらい作業というか、つらいことなんです。けどそこは1枚1枚写真に収めて、記録に残して。人に見てもらうことで初めて写真は意味をなすので」
こちらは2024年100歳を迎えた頼光さんの祖母・いつ子さんの写真。発災直後の2024年1月3日、頼光さんが大谷町に戻って初めて撮影した写真で、過酷な状況の中でも孫にほほ笑みかえる姿が印象的な1枚です。
このほか会場には頼光さんと旧知の仲のフリーカメラマンなど3人のほか、新聞社や通信社の写真記者が撮影した写真も見ることができます。
頼光和弘さん:
「能登の人たちが頑張っている姿を見に来て下さった方に伝えること。そういったことで能登の人たちへのエール、メッセージになると信じております。そういった1枚1枚を見ていただければなと思います」
この写真展は5月6日まで開かれていて、入場は無料です。