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新型コロナの“全数把握”簡略化へ…保健所「命守ることに繋げたい」医師「患者は不安ではないか」

 石川県内では22日、金沢市で457人、白山市で85人などの897人が新型コロナ陽性でした。また3人の死亡を確認しました。

 内訳は感染経路調査中が756人、感染者の濃厚接触者などが141人です。

 新型コロナ感染が石川県内で確認されて以降、毎日このように詳細をお伝えしてきましたが、9月26日からこのような発表はできなくなります。県が感染者の全数把握を「簡略化」するためです。

 これまでは、新型コロナを診断した医療機関が全ての患者の氏名や連絡先などの情報を「HER-SYS」というシステムに入力し保健所に報告していましたが、9月26日からは、報告の対象が65歳以上、入院が必要な人、重症化リスクがあり治療薬や酸素の投与が必要な人、妊婦に限定されます。

 この決定に対する現場の受け止めを取材しました。金沢市保健所の越田理恵所長です。

越田所長:
「保健所や医療機関の業務を減らすということもそうなんですけど、やっぱり『重症者を絶対に見過ごさない』と、そちらのウエートが大きいと私は思っていまして」

 この保健所では、第7波の感染者急増で、患者の健康観察を行う保健師の負担が増大し、業務を県看護協会などへ一部委託していましたが、今後は徐々に態勢を戻し、重症化リスクの高い患者のフォローに全力を注ぐ方針です。

越田所長:
「軽症者の方々に対しては、できるだけスリムな形にして、本当に重症になりそうだなという方に関しては最初からきちっと対処することによって『命を守る』ということに繋げたいと思っています」

 簡略化に合わせ、県はフォローアップセンターを設置。26日以降、報告対象外の人は国や保健所からのメールが届かないため、健康相談などの療養支援を受けたい患者は自分で登録することになります。

 それを説明するのは医師です。

小川院長:
「64歳以下の人みんな大丈夫かなって。基礎疾患がないから保健所からなにも連絡がないというのは不安ではないかなと思う」

 不安の声を上げるのは、小川滋彦院長です。取材中、県からは病院にこんなメールが届きました。26日以降に報告対象外の人に渡すチラシのデータです。

 さらに、このチラシ実物が県から届くのは28日以降になるというのです。それまでは病院が自ら印刷をして患者に渡すことになります。

小川院長:
「自分も自信のないことを説明するってしんどいよね。だってフォローアップセンターがなにか聞かれても説明するのが難しい」

 現場の負担軽減に繋げながら救うべき命を救えるのか、全数把握の見直しは26日から始まります。

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