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観測史上最も早く猛暑日となった石川…6月は平均気温が2℃高く記録的な暑さに…向こう3カ月はどうなる?
気象予報士の粟原さんです。
6月は県内でも、観測史上最も早く猛暑日になるなど記録的な暑さとなりました。金沢の6月の平均気温を見るとこれまで最も高かったのは3年前の2022年の23.4℃でした。しかし今年はこれを上回る23.7℃となり、観測史上最も暑い6月となりました。
平年が21.6℃なので、1カ月を通して常に2℃ほど高い状態が続いたということです。
この歴代1位の記録は金沢だけではありません。金沢以外の7地点でも6月の観測史上最も高い平均気温となりました。
さらに最高気温の記録も更新しています。
県内で観測史上最も早い猛暑日を記録した小松では、21日に36.9℃まで上がりました。このほか、かほく、珠洲、白山市河内でも、6月の最高気温を更新しました。
この暑さは9月まで続くものと見られます。
気象台が発表した最新の「3カ月予報」がこちらです。
北陸地方の向こう3カ月の平均気温は、7月から9月にかけて軒並み平年より高い予報となっています。
この暑さの原因は、平年と比べて高気圧の張り出しが強まるためです。
この夏の日本付近の気圧配置ですが、偏西風が平年より北を流れるため、太平洋高気圧とチベット高気圧が平年の点線より北へ大きく張り出し、日本列島を覆う期間が長くなる見込みです。
特に8月はチベット高気圧が強まりやすく、暑さが厳しくなるという予想です。ただ、記録的な暑さとなった去年ほどは暑くならないといった予想もあります。
ウェザーニューズが発表したこの夏の金沢における真夏日・猛暑日・熱帯夜の予想日数です。真夏日は去年は78日でしたが今年は58日となっています。猛暑日は去年と同じ10日。熱帯夜は去年は52日だったのが、今年は32日という予想になっています。
とはいえ、平年の真夏日は46日なので、やはり今年も猛暑には変わりないということです。暑さのピークは7月末から8月前半ということなので、8月後半から暑さが和らぐことを期待したいと思います。
そして、5日以降も厳しい暑さが予想されています。
金沢の「予想最高気温」を見てみましょう。
来週も30℃以上の真夏日が続く見込みで9日と11日は34℃と猛暑日に迫る暑さとなりそうです。
上空の寒気も抜けて大気の状態が安定してきますので、この土日のうちに梅雨明けの発表があるかもしれません。