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専門家「今後の変異株に対しても効果が期待できる」オミクロン株に対応“二価ワクチン”の強みとは

 オミクロン株に対応したワクチンの接種が来週からはじまります。石川テレビの調べでは、9月28日に金沢市など5つの市で始まり、9月は8つの市で、10月は3市8町で接種が始まる予定です。

 このワクチン、従来のものとはどんな部分が違うのでしょうか。専門家に聞きました。

市村特任教授:
「オミクロン株対応のワクチンというのは、従来株に由来する成分とオミクロン株の一つである『BA.1』系統の2種類を組み合わせた『二価ワクチン』と呼ばれるものです」

 石川県のアドバイザーを務める金沢大学・市村特任教授。今回のワクチンには、従来株とオミクロン株「BA.1」系統両方の成分が入っています。

 現在主流の「BA.5」系統に対しても、従来型ワクチンを上回る重症化予防効果があるほか…。

市村特任教授:
「二価ワクチンというのは、ワクチンによって誘導される免疫の幅を広げて、より多様な変異株に対する防御能力を向上させる可能性があります。そのため、今後の変異株に対してもある程度の重症化予防効果というのが期待できると思います」

 石川県内では21日新たに269人が感染し、1人が死亡しました。新たな感染者は1週間前と比べて3分の1以下と第7波のピークは過ぎたように感じられます。

 こうした状況で始まるワクチンの意義を聞きました。

市村特任教授:
「オミクロン株出現以降、新型コロナウイルス感染症は若い世代、持病を持たない50歳未満ぐらいの方々にとっては『季節性インフルエンザと同等』の脅威、リスクになってきていますけれども、一方で高齢者や重症化リスクの高い方々にとっては、オミクロン株でも季節性インフルエンザよりも依然として重症化リスクは高いと。高齢者や重症化リスクの高い方々、医療従事者や福祉従事者、家庭に高齢者や重症化リスクの高い方がいらっしゃる世代の方は、ぜひオミクロン対応ワクチンの追加接種をお願いしたいと思います」

 もう一つ、市村特任教授が指摘するのは「ワクチン3回接種」の重要性です。

 市村特任教授らの研究グループが行っている県民抗体保有調査の最新結果では、3回目の接種で抗体の量が2回目と比べ15倍以上に上昇し、オミクロン株への感染を防ぐ作用が上昇することが確認されました。

 市村特任教授は、「ワクチン接種後に万が一コロナに感染した場合も、『ハイブリッド免疫』という非常に強い免疫ができるとの研究結果が報告され始めている。若い世代の方もまずは3回の接種をしっかり行うことを検討してもらいたい」と話しています。

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