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留学生のアイデアからレシピ広がる…幻の雑穀『かまし』で故郷を元気に 奮闘する女性の“地元愛”

 少し黒みがかった粉…。石川県白山市の白峰地区で古くから栽培されてきた「かまし」という雑穀です。

 手がかかるため今では幻の雑穀とも呼ばれるかまし。その魅力を多くの人に伝え、故郷を元気にしたいと活動する女性を取材しました。

 山々に囲まれた白山市白峰地区。この地域は米が取れなかったことからアワやヒエなど雑穀の栽培が盛んでした。

 そんな白峰で、縄文時代から作られてきたといわれているのが「かまし」です。

 白峰で産まれ育った杉田春海さん。主婦の杉田さんは故郷を盛り上げたいと町おこしのグループに入り、10年前にかましの栽培を始めました。

杉田さん:
「お砂糖入れて食べていたらおいしくて、あの味をもう一回食べたいと思って始めました」

 収穫から加工まで全て手作業。

杉田さん:
「叩いて(実を)落とします」

 実を落とすために穂を叩く作業は1度の収穫で3時間かかります。手がかかることから栽培する人は少なく、かましは『幻の雑穀』と呼ばれています。

 香ばしくてココアのような感じもする味で、ビタミンやカルシウムなど栄養が豊富なかまし。白峰ではおやつとして親しまれていました。

 そんなかましを多くの人に知ってもらい、白峰の町おこしに生かそうと、杉田さんは金沢大学の留学生の力を借りることにしました。

 実はかましの正式名称は「シコクビエ」と言い、東アフリカやインドなどでは主食として食べられているのです。

留学生:
「スリランカではよく食べる。日本でかましを見て、私はびっくりした」

 杉田さんは金沢大学の留学生からレシピのアイデアをもらい、かましを使った新たな商品を開発しようと考えています。

 スリランカで親しまれている麺には、カレーなどをかけて食べます。

<杉田さん>
「こんなに細くするの?うどんとかお蕎麦の国だからもう少し麺が太い方が」

<留学生>
「できると思います」

<杉田さん>
「これはなんですか?」

<留学生>
「パキスタンの料理『キール』。デザートです。かましとお米」

 海外では様々な食べ方があることがわかり、かましの可能性が広がりました。

杉田さん:
「白峰だとデザートとして食べるけど、海外では主食として食べているのもわかった。伝統食ではなくてこれからの食文化としてまた違うものが出来たらいいなと思う」

 11月、地元のイベントに『かましのどら焼き』を出品するという杉田さん。かましで故郷を元気にしたい…そんな思いが杉田さんの原動力です。

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