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意にそぐわず除名の証言も…レスリング川井 協会会長“嫌がらせ”「東京姉妹決定でまた家族が」

11/28(木) 19:21配信

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 衝撃の告白から一夜、溝は深まったままです。レスリング・川井梨紗子選手が石川県レスリング協会の会長から嫌がらせを受けていると告白した問題。なぜこのタイミングだったのでしょうか。その理由を単独取材です。

 28日朝、石川テレビの単独取材に応じてくれたレスリング日本代表・川井梨紗子選手。

川井選手(28日):
「昨日の表彰式で発言したのは良くなかったんですが、タイミングが今しかないと思ったので言わせてもらいました」

 27日開かれた、石川県スポーツ特別賞の授賞式。川井梨紗子選手は突如不満をあらわにしました。

川井選手:
「(会長は)川井家には関わりたくないって言っていると聞いたことがあるので、こういう授賞式にも顔も出さないと思います。連絡も頂いたこともありません」

 不満の矛先は、県レスリング協会の下池新悟会長。50年近く県内で指導に携わってきた重鎮です。

 川井選手は、自身や両親がその下池会長から嫌がらせを受けていると告白したのです。

川井選手:
「壮行会を開いてくれなかったり、両親に募金箱持たせて集金させたりとか。なんか悲しいなって…」

 さらに11月に県内で開かれたレスリングの北信越大会で、下池会長がこんな発言をしたと主張…。

川井選手:
「(下池会長が)『石川県にはオリンピックの内定者が2人いますが、残念ながら女です』と。身近なはずの協会の会長からそういう発言をされたのが悲しいなと思う」

 この指摘に下池会長は真っ向から否定します。

下池会長(27日):
「(残念ながら女ですとは)言ってません。オリンピックに出られるのは名誉なこと。言うはずがない」

 しかし大会に出席した他県の出席者は…。

<他県の出席者>
「確かに(下池会長から)そういう発言があった。祝辞の発言として、違和感があった」
「男子のみの大会なので、女だけでなく男も頑張れという趣旨だったと思う」

 発言の内容や意図はまだ明らかになっていません。

 石川県内には、下池会長がトップを務める県レスリング協会のほかに、金沢市レスリング協会という団体があります。それぞれに籍を置く役員もいますが、2つの団体には大きな溝があると、関係者は語ります。

金沢市レスリング協会 筒井昭好理事長:
「(Q.以前は県の協会に?)私は県の協会にいましたよ。はっきりいえばそう(飛ばされたということ)ですね。除名されていると。(Q.その理由は?)会長の意にそぐわないと…。僕はレスリングを中心に考えているし、子どもたちのためにレスリングを普及させたいと考えているけれど、会長はどちらかと言えば国体中心だから、そういう所のズレはありますよね」

 こうして対立が深まる中、レスリングの指導者である川井選手の母・初江さんは、県の協会には所属せず、金沢市の協会のみに所属。川井選手が金メダルを獲得したリオデジャネイロ五輪を境に、両者の溝はさらに深まったとみられます。

下池会長:
「(リオ五輪の)祝賀会するって激励金も渡してやったら、その後会ってもお礼1つ言わない。嫌がらせを受けているのはこっち」

 川井選手はなぜあの晴れ舞台で告白に踏みきったのでしょうか。母・初枝さんとともに、その真意を明かしました。

川井選手(28日):
「リオ五輪の時から自分の家族が嫌な思いをしてるってずっと我慢してて、今回の東京五輪代表に姉妹で決まったことで、4年前と同じことになるのではと、また家族が嫌な思いをするんじゃないかと。なかなか伝える機会も無いので、昨日の表彰式で発言したのは良くなかったですが、タイミングが今しかなかったから言わせてもらいました。機会があれば直接お話できたら良いと思うんですけど…。戦うと言うより分かってほしいなと」

母・初江さん:
「この先石川のレスリングが発展していくためには、色んな人の意見や気持ちをちゃんと取り入れて良い組織になってもらえたら」

 東京五輪まであと10か月あまり。今回の告発はどのような波紋を広げるのでしょうか。

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