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クマが“毎日”出没する集落…狙われる『実が残った柿の木』と進まぬ対策 高齢化と空き家増で拍車

11/07(木) 18:25配信

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 およそ300件。これは10月までに石川県内で目撃されたクマの件数です。白山麓に毎日のようにクマが出る地区があります。住民の不安がつきない現地を取材しました。

 茂みから顔をのぞかせる3頭のクマ…。どうやら親子のようです。撮影されたのは白山麓の集落。この時期集落には、ほぼ毎日のようにクマが出没します。

(リポート)
「住宅から5メートルほど離れたこちらでクマが目撃されました。クルミを食べに来たとみられます」

住民:
「最近昼間によくでる。怖いわ」

 今年はエサのブナやミズナラが大凶作。お腹をすかせたクマたちが山から集落におりてきているのです。

 白山市内で目撃されたクマは10月までで62件。去年のおよそ5倍です。

白山市下野地区 三井町会長:
「こんなこと50年住んでいるけどないよ」

 そう話すのはクマが毎日のように出没する下野地区の町会長です。

三井町会長:
「ここの甘柿を食べにクマがあがっとったんや」

 クマが狙っていたのは一軒ごとに植えられていた『柿』。

三井町会長:
「昔は柿はごちそうやった。でも今は干したりするのが面倒でそのまま残している」

 住民の高齢化が進む下野地区。柿の実を取る家も少なくなっています。

三井町会長:
「体も弱っているから、とれといわれてもなかなか難しい」

 さらに、空き家の増加で持ち主が分からない柿の木も増えています。その木を勝手に処分することはできません。実が残ったままの柿の木…それをクマが狙っているのです。

 こうした事態に専門家は…。

石川県立大学大井徹教授:
「集落で1軒2軒だけがカキをとっても効果がない。地域全体でボランティアを募る、行政が補助金を出すなどが必要」

 いつクマに襲われてもおかしくない…。住民の不安はクマたちが冬眠するまで続きます。

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