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地元では半年ぶり…“出張輪島朝市”が商業施設を借り営業再開 90歳組合員が常連客に「また出るさかい」

輪島朝市がふるさと輪島に帰ってきました。能登半島地震の後、各地で出張朝市を行ってきた朝市のメンバーでしたが、10日からは地元の商業施設を借りて輪島での営業を再開します。

「おはようございます」

午前7時、輪島市内のショッピングセンター、「輪島ワイプラザ」。半年ぶりの開店準備です。

青果店・田中そとえさん:
「枝豆上に乗せて…」
「久しぶりにね、楽しみ」

ここで10日から輪島朝市が再開します。

200近くの店が軒を連ねていた輪島朝市。能登半島地震による大規模火災で約240棟が全焼し組合員のほとんどが商いの場を失いました。

70年に渡って朝市で花や野菜などを売ってきた平岡秀子(ひらおかひでこ)さん(90)もその1人。

他の組合員とのやりとり:
「元気でおったんか」
「やっとやっとやわい」
「やっとでもいいわい」

輪島市朝市組合は地震の後、各地で出張朝市を開いてきましたが、平岡さんのように長距離移動が難しい人もいるため組合は、地元での再開を模索してきました。

平岡さん:
「うれしいね、私のつくったが売れればうれしいわいね。知った人に電話してん。また来てくれって。そしたら分かったって。また来るだろうと思う」

10日は丹精して育てた花と野菜を販売します。

輪島市・坂口市長:
「おめでとうございます」

坂口市長もねぎらいに駆けつけました。

輪島市・坂口市長:
「輪島で輪島朝市がしっかりと復興できるように私たちもこれからもしっかり支援していきますのでみなさんそれまで一緒に頑張っていきましょう」

掛け声:
「頑張ろう!」

午前9時。初日は組合員35人が店を出しました。

常連客とのやり取り:
「これからいつもここか?」
「だいたいね」
「ほんならトマトくだい。2山いれて」
「2山買ってくれるん?ありがとう」
「大丈夫やった?」
「大丈夫やった」
「本当に半年ぶりやね」

地元での復活を待ち望んでいたのは客も同じです。

客:
Q何買われたんですか?
「鮎。すごいここのうまいの。酒の肴」
Q久しぶりにお店来られて?
「みんな知った人ばっかりやから、地元やから。良かったね。みんな活気づいていいわい」

最高齢、平岡さんの店にも常連客が来ていました。

「いくらや?」
「200円ずつやわ」
「キュウリも持ってくけ?」
「お金やるわいね」
「いらん、全部持ってってくだい」

花のおまけにつけたのは袋いっぱいのキュウリ。

平岡さん:
「また来てね」
客:
「またね。また出る?」
平岡さん:
「また出るさかい」

「またここで」、と言える場所が平岡さんにとってはお金以上に大切なものなのかもしれません。一方、朝市で魚を売っていた店は…

組合長とのやりとり:
「もうあとちょっとだ、すごい」
「うん、あとこれだけ。一回おかわり」

輪島港の漁が再開できていないため鮮魚の代わりに干物を売っていました。

鮮魚店・浜木妙子さん:
「ここもいいけど本当は朝市行きたいですよ。あそこ行って商売したいです。ほんでもね、ここもせっかくここも(用意)してくれたから頑張る。朝市が復興できるまでね」

店の営業は毎日行いますが、名前はあくまで「出張朝市」。そこには、「いつかはあの場所に戻る」という決意が込められています。

青果店:
 Qだいぶ売れました?
「おかげさまで。これで生きてくしかないもんね、がんばります」

半年ぶりに出店した福谷和子さん:
「うれしいよー生き返った。80が70になった」

出張輪島朝市は11日も午前9時から開かれます。

営業は11日が午前9時から午後2時まで。12日以降は 午前9時から午後7時までメンバーが自由に出店し、最終的には70店舗ほどになるということです。

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