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相次ぐ地震で“同じ地域”が大きく…最大震度6弱を観測 石川県珠洲市正院町はなぜ揺れやすいのか

 石川県珠洲市正院町。市内に3つある観測地点の中で19日の地震で一番大きな揺れを観測しました。

 15年前に発生した能登半島地震の映像です。地震の規模・大きさを示すマグニチュードは6.9。輪島市、穴水町、七尾市で最大震度6強を観測しました。

 一方、19日の地震はマグニチュード5.4でした。マグニチュードは1違えば地震の大きさが32倍、2違えば1000倍になります。

 計算すると、19日の地震は、大きさで言うと能登半島地震のおよそ180分の1。にもかかわらず、珠洲市正院町では震度6弱の揺れを観測しました。なぜ正院町だけが大きく揺れたのでしょうか。

 6月4日に珠洲市で行われた地震に関するシンポジウム。市民からこんな質問がありました。

<珠洲市民>
「珠洲市では、正院町が震度3と一番大きな数字で示されています。これはずっとそうでして、なぜ大谷のほうが震源であるにもかかわらず、正院町が最大の震度3になるのかと」

 これに答えたのが、地震工学が専門の金沢大学・宮島昌克名誉教授。

<宮島名誉教授>
「正院の場合は、地盤が柔らかいというのが大きく効いていて、大きな地震動になっています」

宮島名誉教授:
「地盤の振動というのは、地盤の柔らかさに影響を受けますので、硬い地盤ではあまり揺れない。柔らかいところは大きく揺れるというのがあります。震源に近くても固い地盤であれば振動は小さくなる場合がありますし、少し遠くても柔らかい地盤」に住んでると、大きな振動になることもある」

 イメージ図で表してもらうと…。

宮島名誉教授:
「山間部、丘陵部などは、一般的に硬い地盤なので(地震動が)あまり大きくならないと。しかし平野部で柔らかい地盤が厚く体積してると、ここで増幅すると」

 ここまでの説明を踏まえて、珠洲市はどんな構造なのかというと…。

宮島名誉教授:
「珠洲はですね、正院地区とか、その中心地は柔らかいんですね。あと、丘陵部山間部は硬いので、現在の地震は、山手の方で起こってますけども、そこは硬い地盤なので、少し離れた平野部の柔らかい地盤の方が振動が大きく感じることがあると、そういうことになってると思うんですね」

 正院町のように地盤の柔らかい地域は他にも県内各地にあります。宮島名誉教授は特に気を付ける場所の特徴と今後への備えについてこう話します。

宮島名誉教授:
「一般的に平野部は、海岸に近いほど、柔らかい層が厚いということになりますので、平野部で海岸に近いほど準備を周到に、ということだと思います。ガス、水道、下水などのライフラインのパイプラインは地面に入ってますので、硬い地盤で住んでいるよりも柔らかい地盤の方が壊れる確率が高い。ということは、断水が長引く可能性もありますので、十分に準備をやっておくと、そういうことになると思います」

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