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1時間待ちの行列できる…万博で珠洲の塩を使った“限定ジェラート”「震災から立ち上がる生産者の思いを」
今月上旬。マルガージェラートの柴野大造さんが試作を重ねていたのは万博限定のジェラートです。味のポイントは揚げ浜式で作られた珠洲の塩。
柴野さん:
「単純な辛さじゃなくて角が無いまろやかな甘みが能登の生乳と非常にマッチします。能登の牛乳って海風の影響を受けた牧草を牛たちが食べますからミネラルを豊富に含むんです。それがまた甘みにつながる自然な甘みにつながっていたりするので非常に(塩と牛乳が)マッチします。」
柴野さんがこだわってきた能登の食材。去年の能登半島地震は、柴野さんの食材への思いをさらに強くしました。
柴野さん:
「珠洲の方の酪農家さんだったら牛小屋が倒壊して下敷きになったりとかそういうのを乗り越えて牛乳がやってきているので考え方がけっこう変わりましたね我々が当たり前に使っていた能登の牛乳が我々のもとに届くことがどれだけ大変なことか。」
なんとか復旧を進め、復興を目指す能登の生産者の思いも込めて…柴野さんの万博限定ジェラートが完成しました。
柴野さん:
「素材を思いっきり感じてもらいたいというのがありますね。性格が出ます…職人さんの性格。これだ!っていう自信満々。」
そして始まった万博でのジェラート販売。
リポート:
「マルガ―ジェラートを販売するブースには長い列ができています。奥の方までそして折り返してこちらにつながるほど大人気です。」
多くの人が能登の食材を活かしたジェラートを楽しんでいました。
ジェラートを食べた人は:
「濃厚だし、食べた後にほうじ茶の香りがきてめっちゃおいしいです。1時間くらい並びましたけどよかったです。」
「すごく濃厚です。塩が甘みを引き立たせる感じで「甘~い」ってなります。SNSで見かけて狙ってきました。」
柴野さん:
「(にぎわいが)予想外でこれだけ並んでいただけるとは思わなかったですね。こうやって(石川県の)外に出て直に感想を聞くのはとても大事だなと思いました。(ジェラートの)背景に震災から立ち上がってくるんだっていう生産者の思いを汲み取ってストーリーとして商品に練り込んで味わっていただけたら価値も増すんじゃないかなと思っています。(今後は)能登の本店に足を運んでいただいて里山里海の風景を見ながら感動してもらって心の原風景の一つに入れてもらえたらとてもうれしいですね。」