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進まぬ“敦賀から先”…北陸新幹線大阪延伸の小浜ルートに馳知事「次の選択肢考える段階」米原ルート念頭に

北陸新幹線の金沢開業から10年。いっこうに進まない敦賀から先について、ついに馳知事が明言です。

12日、開かれた石川県議会の予算委員会。

かねて北陸新幹線の米原ルートを主張してきた、自民党の福村県議が質問に立ちました。

福村章県議:
「100%京都を通ることは無理だと思っていますが、知事はどのように受け止めていますか?」

これに対し馳知事は…

馳知事:
「今この段階においては、私は次の選択肢を考える段階に来ているのではないかと思います。」

このように述べ、これまでの小浜ルートではなく別の選択肢を考える段階に来たと明言したのです。

リポート:
「整備計画の策定から40年以上北陸新幹線のルートをめぐる議論はきょうようやく決着を迎えます。」

9年前の2016年12月。

政府与党は敦賀から先のルートを、小浜から京都を経由するルートに決定しました。

谷本知事(当時):
「これで2時間半が1時間19分だから半分になるね。近くなるよ大阪と金沢の距離がね。」

しかし、京都を通る際の地下水の問題などで反対運動が浮上。環境アセスメントがいっこうに進まず、当初予定していた、2023年度の着工が見送りに。

そこで口火を切ったのがこの人でした。

福村県議:
「わたしはもういっぺん米原。経費は4分の1。時間も10年以内で、必ずできるんです。これを本当にもういっぺん原点に返って考えるのも私は今年だと。」

敦賀から米原を通るルートの再検討を主張したのです。

2024年6月には、石川県議会も米原ルートの再検討を決議。石川の経済界などからも小浜ルート再検討の声があがりましたが、馳知事はこれまで明言を避けてきたのです。

しかしきょう…

馳知事:
「国が進めるべき事業について3年も3回も約束を反故にするということは、私は異常な状況であると認識を持っています。」

馳知事は今の状況を「異常」と断言。その上で、小浜ルートで重大な課題が見つかった場合に「米原ルート」を含めて再検討するとした県議会や県民会議の決議案を支持する考えを示しました。

期待していた答弁を知事から引き出した福村県議は…

福村県議:
「最後に一句お送りして質問を終わります。『馳知事も 米原ルートで 春うらら』」

議会後、福村県議は…

福村県議:
「今の段階で知事が言える最高のところまで踏み込んだと。米原ルートやりますとは言わなかったけど。もう完全に小浜ルート再考に踏み出したと思いますよ。間違いなくね。」

馳知事:
「本当に小浜ルートで大丈夫なんですか。京都の7つの課題に、政府は国交省は、また国会議員、与党の整備検討委員会の皆さんは応えることができるんですか。データを示してください。というのが私の率直な思いです。」

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