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“鵜様”運ぶカゴも展示…能登の神社や寺が所蔵する宝物等を集めた展覧会 羽咋市歴史民俗資料館で9日から

能登の神社や寺が所蔵する貴重な宝物や文書を集めた展覧会が12月9日から石川県羽咋市で始まります。

能登地域で国指定文化財の保護などを行う団体が発足したことを記念し、羽咋市歴史民俗資料館で12月9日から開催される「能登復興の祈り」展。会場では珠洲、輪島、羽咋にある2つの神社と3つの寺院が所蔵する貴重な宝物や文書などおよそ90点が展示されます。

西岡晃貴アナウンサー:
こちらの懸盤と呼ばれる食事を置く台には、前田家の家紋や鶴や亀が描かれ前田家の漆芸文化の高さを知ることができます。

また同じく妙成寺に所蔵されている宝物「蒔絵牡丹に松皮菱紋箱」。

箱いっぱいに蒔絵で牡丹を描き、周りを囲む金具装飾には微細な円形模様が無数に打ち込まれ、技術の高さに圧倒されます。

また羽咋市の気多大社に伝わる「鵜祭」は本殿に鵜様と呼ばれるウを放ち、その動きで翌年の吉凶を占う神事。会場には鵜様を運ぶかごも展示されています。

このほかにも県内で出土した奈良時代の祭事道具や、前田利家の生まれ年がわかる気多大社の文書「某消息」なども展示されています。

羽咋市歴史民俗資料館 中野知幸学芸員:
それぞれの宗派を超えて、一つの展示室で能登の祈りの資料を一度に楽しんでいただける内容になっているので、羽咋から能登へと足を運ぶ機会になって欲しいと思う。

この展覧会は12月9日から来年1月31日まで開かれています。

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