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共に大規模火災に見舞われる…大分の避難所に輪島市朝市組合の有志が“煮魚”を発送「私たちは同じ思いだ」

大規模火災に見舞われた大分市佐賀関の住民へ被災地からの支援です。輪島市朝市組合の有志が支援物資として大分に朝市の煮魚を発送しました。

稲垣アナウンサー:「同じ痛みを知っているからこそ、何かの役に立ちたい。輪島朝市のお母さんたちが支援物資の準備作業を行っています」

金沢市金石西にある出張輪島朝市の加工場。輪島市朝市組合の有志のメンバーがサバやイワシの煮魚を袋詰めしています。送り先は大分市佐賀関の避難所です。

出張輪島朝市橋本三奈子事務局長:「同じ漁師町で火事があって延長してしまったということで『(私たちは)同じ思いだ』ということで居ても立ってもいられなくてそれで今回送らせていただくことにしました」

大分市佐賀関で今月18日に発生した大規模火災。発生から1週間以上が経った今も鎮火しておらず100人以上が避難所生活を続けている状況です。

出張輪島朝市二木千鶴子さん:「『かわいそうや、この人らこの後どうするんやろ、寒くなるのに…』って思いながら、こんな煮物でも送ってあげたら温かいし、湯煎でもできるもんやし、これなら喜んでもらえるかなと…」「『(でも)支援してもらっとる自分たちがそんなことしてもいいんかな…』とか車の中で考えながらここに来て皆に(聞いて)…」

出張輪島朝市小坂美恵子さん:「そしたらみんな『あげたい、あげたい』って…」

去年、朝市通り周辺で発生した大規模火災で商売道具などを失い、避難所生活を経験したメンバーたち。とても他人事には思えませんでした。

出張輪島朝市池端麗子さん:「(自分たちも避難所で)こういうのを食べた時嬉しかったから…そういう思いをあの人たちにもしてもらいたい」

出張輪島朝市二木洋子さん:「私たちもそんな経験しているから…これ食べて元気になってほしいですよね」

最後に手書きのメッセージを添えて発送準備完了です。

午後4時すぎ、トラックに積み込まれた支援物資。常温で半年保存ができる煮魚は、28日、避難所に届けられるということです。

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