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2027年から改修の金沢21世紀美術館 休館中は“まちなか全体”を展示会場とする案 市民等から声多く
大規模な改修工事のため再来年5月から11カ月にわたり長期休館する金沢21世紀美術館。休館中の賑わいづくりを考える検討会が開かれ、「芸術祭」のように金沢のまちなか全体を展示会場とする案が示されました。
検討会には21世紀美術館の鷲田めるろ館長や今回新たに委員に加わった徳田博副知事など12人が集まりました。
会合ではまず金沢市が今年9月から先月までに実施したアンケートの結果を公開。
幅広い年代の市民や県外の利用者から2003件の回答を得た中で休館中、まちなかに来たいと思う取り組みについては「金沢市中心部を会場とした芸術祭のようなイベント」を挙げる声が最も多かったということです。
こうした意見を踏まえて金沢市は日本銀行金沢支店の跡地では休館期間中、通年で美術作品を展示。一方で賑わいをまち全体に分散させるため、広坂や本多の森などにある周辺の文化施設や商店街と連携し作品の展示やイベントを季節ごとに実施する案を示しました。
座長と務める金沢美術工芸大学寺井剛敏副学長:「一つ一つ県立美術館であったり(国立)工芸館であったりいろんな形でコンテンツがありますので(21美が)閉まったときに、これを含めて皆さんが連携をされると(長期休館が)終わった後も連携がつながるんじゃないかと。そういう意味での可能性を感じた会だった」
検討会は来年5月にも開かれ具体的な賑わいづくりの方針を取りまとめます。