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過去にも市街地に出没…“緊急銃猟”によるクマ駆除を想定した訓練 住民の避難手順など確認 石川県加賀市
今年9月から全国で始まった緊急銃猟によるクマの駆除。緊急銃猟を行うためには、自治体が対応マニュアルなどを整備しなければなりません。現在、県内では御覧の6つの市と町がマニュアルを整備し、緊急銃猟が可能となっています。
こうした中、過去にもクマが市街地に出没した加賀市で初めてマニュアルに沿った緊急銃猟の訓練が行われました。
秋末アナウンサー:「住宅が多く立ち並ぶこちらのエリア。この建物の中にクマが立てこもったという想定で訓練が行われます」
25日、加賀市が実施したのは緊急銃猟によるクマの駆除を想定した訓練。市が主体となって訓練を行うのは初めてで市の職員と警察のあわせて15人が参加しました。
訓練の様子:「子ども会館に立てこもっているクマを銃で駆除するためにこちらのチラシを読んでいただいて、このまま建物での避難をお願いします」
これは住民の避難誘導の訓練。緊急銃猟を行うには、銃の発砲による危害が住民に及ばないことなど条件を満たす必要があります。
加賀市の対応マニュアルではクマのいる場所から半径100メートル内にいる住民の避難が必要です。このため訓練では市の職員が半径100メートル以内にある住宅およそ30軒を一つ一つまわって避難を呼びかけました。
加賀市鳥獣害対策室田中慎一室長:「緊急銃猟を安全に行う中では住民の方にご理解をいただいて協力いただくことが本当に大事だと思いますので、今回のような訓練を定期的に行い加賀市でも(緊急銃猟が)いつ何時でもあると考えていつでも対応できるようにしておく必要があると思っています」
県内では白山市で先月30日に緊急銃猟によるクマの駆除が初めて行われています。