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春の高校バレー石川県代表決定戦チーム紹介…小松大谷VS金沢学院、航空石川VS金沢商業

今週末、いよいよ春の高校バレー石川県代表決定戦が行われます。決定戦に進んだのは男子が小松大谷と金沢学院、女子が航空石川と金沢商業です。夢の舞台への切符を掴み取るのはどのチームなのか、各チームを取材しました。

小松大谷は4年連続5回目の春高、全国出場を目指します。一度の攻撃にスパイカーが何人も絡むコンビ攻撃が小松大谷の伝統。今年はそこに新たなエッセンスが加わりました。

小松大谷 出島蓮主将:
「コンビを使って困ったらエースにあげるバレー。」
Q エースというのは?
「奥田君です。」

小松大谷のエースはサウスポーの奥田優人選手。奥田選手は1年生。身長185センチ、最高到達点336センチの高さを生かした強烈なスパイクと勝負強さでチームをけん引します。

奥田優人選手:
「重要な場面で自分に(トスが)上がってくるのはわかっているので先輩たちがつないだ分、最後決めてやろうという思いでやっています。」

さらにこちらも1年生、沢野陽(さわのはる)選手は身長198センチ。手を伸ばすだけでネットからはみ出るほどの高さです。高校からバレーを始めたものの急成長をとげ、夏前からスタメンに定着。今年は「大谷1年生コンビ」に注目です。

桂孝則監督:
「1年生の補強も入りましてハイセットをしっかり打てる選手もいるしコンビを組んで攻撃ができるそんなチームかなと思います。」

5回目となる春高の切符を掴み取り、目指すのは全国の舞台での初勝利、そして頂点です。

「小松!大谷!春高行くぞ!ファイティン!」

その小松大谷高校に挑むのは金沢学院大学付属高校。創部1年目ながら、決定戦に駒を進めました。

チームの中心は、キャプテンの川口泰誠(かわぐちたいせい)選手と竹田蓮(たけだれん)選手。両レフト中心のシンプルな攻撃ながら、高い攻撃力で県内の強豪たちに打ち勝ってきました。そんな金沢学院を率いるのは角雅也(かどまさや)監督。角監督はVリーグのVC長野トライデンツで守備の要、リベロとしてプレーしていた元プロ選手。レシーブの指導には熱が入ります。

平均身長では小松大谷より10センチ以上劣る金沢学院。

鍵になるのは…

金沢学院 角雅也監督:
「レシーブがまず一番のキーポイントだと僕は思っていますのでレシーブで粘って最後はエースの川口と竹田が決めきるという展開ができればこんなサイズでも勝てるんだよというのを見せることはできる。」

創部1年目、1年生のみで春高出場となれば全国でも初となる快挙です。新たな伝説を作れるか。

川口泰生主将:
「粘り強く最後まであきらめずに強い相手ですけど自分たちのバレーをしっかりと最後まで貫き通したい。今年は春高に出ること来年以降は日本一目指して頑張りたい」

全員:
「決勝頑張るぞ!おー!」

去年の代表決定戦。石川の高校バレー界に激震が走りました。

実況:
「ライトから小林!決まりました!きょうこの場所で歴史が大きく変わりました!」

当時、創部2年目の航空石川がそれまで22年連続で全国大会に出場していた金沢商業の連覇を止めたのです。

輪島市に拠点を置く航空石川は能登半島地震で校舎などに被害が出たため現在は東京都青梅市で生活を送っています。

航空石川 小林由結主将:
「サーブで攻めて、ブロックでひっかけて自分たちのカウンターで勝ち進んでいくチーム」

鋭いサーブに、高さを生かしたブロック。去年金沢商業を苦しめたサーブ&ブロックは今年も健在です。

そしてインターハイ優秀選手でエースの山田夏未選手の攻撃につなげます。

山田夏未選手:
「エースとして大黒柱でどんなトスも打ち切る役割を担っています。雰囲気が盛り上がる一点を意識して頑張ります。」

今の3年生は創部1期生。去年の優勝メンバーが残る中、さらに精度の高いバレーで全国を目指します。

全員:
「支えてくださった方々や応援してくださった方々に恩返しができるように頑張りたいと思います。」「東京ドーム行くぞ!」「あ~。」「東京体育館行くぞ!」「おー!」

一方で、去年連覇が止まり悔しさに燃えているのが金沢商業です。今年のチームは最初の大会である新人戦でまさかのベスト8で敗退。今回も苦しみながら決定戦に駒を進めました。

金沢商業 福島礼主将:
「決勝では絶対に勝って春高に行きます!」

金沢商業 小坂慎吾監督:
「去年負けたのは、精度が悪かったりとかやり方が悪かったりとか悪かったから結果が残らなかったので本当に大事なのは何かって考え直して精度をあげたりとかボールを触る目的を持ったりとかというところを変えてきました。」

インターハイでも全国出場を逃した今年。小坂監督就任以来14年間で初めて全国大会のない夏を過ごす中、個人のスキルアップに注力してきました。

小坂監督:
「夏はもう体力づくりと身体づくりをみっちりやってきました。」

誰よりも悔しさを感じているのはエースでキャプテンの福島礼選手。

福島礼主将:
「春高を逃してしまってそのあとも負けが続いてどうすればいいっていうか、病んでいる時期とかたくさんあったけど、今は新しい後輩とかも入ってきて新しいチームを作ってまたがんばろうと航空石川を倒して全国行こうと」

成長著しいのが1年生の中川礼菜選手。

U16日本代表にも選出され、決定戦のすぐ後にはヨルダンへの遠征も控えています。伝統の粘りのバレーから福島、中川のWエースの攻撃へ。全国屈指の伝統校が復活を誓います。

全員:
「魂込めたプレーで絶対全国行くぞ!せーの、そいや!」

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