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【ドラフト会議直前】石川ミリオンスターズの「怪物バッター」大坪梓恩選手

23日に開催されるプロ野球ドラフト会議。石川県に縁がある指名候補をお伝えしていきます。今回は、石川ミリオンスターズに所属する「怪物」バッターです。

今月10日。練習場で黙々とバットを振る選手がいました。加入2年目の大坪梓恩選手です。持ち味について大坪梓恩選手は、「長打力だと思います。それもやっぱり逆方向に長打が打てるというのが自分の一番の持ち味かなと思います。」と話します。

身長190センチ、体重110キロという恵まれた体から放たれるホームランが魅力の大坪選手。チームの主砲として40試合すべてに出場し、打率2割9分6厘8ホームラン、32打点を記録。ホームラン王に輝きました。長年チームを見てきた桑原コーチもその才能を絶賛します。

桑原凌野手コーチ:
「今までも打球を飛ばす選手を見てきたんですけど群を抜いているなという印象です。ライナー性でも打球を上げてでもどちらでもスタンドインできるそこまでのものは(指導しても)なかなか引き出せないというかそこが彼の魅力かなと思います。」

さらに阪神タイガースOBでスカウトも務めた岡崎太一監督は「練習でもバックスクリーンまであんなに簡単に飛ばせる選手はいない」とその素質を認めています。

この日、訪れたのはスポーツジム。自分の武器であるパワーに磨きをかけるためシーズン中も欠かさずウェイトトレーニングに明け暮れてきました。

大坪選手:
「ベンチプレスが120キロ、スクワットが180キロ、デッドリフトが210キロくらいです。筋肉をつけようっていうよりかは自分との戦いみたいな…」
Q ウェイトトレーニングは好き?
「いや、好きじゃないです、正直。きついですし、特に足とかは。息苦しいです。プロ野球選手も自分以上にやっていますしそういうのを見せられると「やばいな」って感じで頑張んないとなって感じでやっています。」

今でこそ、スカウトから注目される大坪選手。しかし千葉県の強豪校に進んだ高校1年生の秋に挫折を味わっています。

大坪選手:
「嫌なことから逃げてしまったっていうところですね。野球を諦めようと思って転校して通信制の学校に通うことにしました。高校を卒業して就職しようって思っていましたね。」

それでも周囲のすすめで野球を再開した大坪選手。おととし、ミリオンスターズに入団しました。ここでNPBを目指すあるきっかけがありました。

大坪選手:
「川崎選手が(去年の)ドラフトで育成で阪神に指名されてそれを見て自分は本気でNPBに行きたいなっていう気持ちが芽生えて…」

2020年にミリオンスターズに入団した川崎俊哲選手。チームメイトがドラフトに指名されたことでNPBが現実的な目標になりました。大坪選手はそこから練習量を増やしホームラン王を獲得。NPB注目の選手にまで成長しました。

大坪選手:
「(NPBに)少しは近づいたのかなと思います。自分よりすごい選手がいっぱいいるのでその中で戦ってみたいっていうのはあります。(NPBでは)ホームランバッターになれるよう頑張りたいです。」

一度は諦めた野球界に戻りNPBに手が届くところまであと一歩。吉報を待ちます。

そのほかミリオンスターズでは大坪選手と共にホームラン王に輝いた小松市出身で小松高校OBの上田大誠選手。加賀市出身で遊学館高校OB、今シーズンの盗塁王間野勇翔選手。リーグの奪三振記録を更新した黒野颯太投手。そして金沢市出身で金沢商業高校・金沢学院大学OBの最速150キロ右腕、村井拓海投手もNPBから注目されています。

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