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激戦必至…石川県知事選挙に前金沢市長の山野氏が立候補の意向 馳知事は既に出馬表明し再選へ地固め進める
知事選は激戦必至です。来年3月に任期満了を迎える県知事選挙に前金沢市長の山野之義氏が立候補する意向を固めました。
山野氏:
まさに出馬の意向というきょう報道がありましたけれどもその気持ちは固めているところであります
けさ石川テレビの取材に対し、こう語った前金沢市長の山野之義氏。来年春に行われる県知事選挙に立候補する意向を示しました。山野氏は金沢市生まれの63歳。金沢市議を経て2010年の金沢市長選挙で現職を破り初当選を果たしました。3期務めた金沢市長を辞職して臨んだ前回の知事選。馳浩氏と前参議院議員・山田修路氏との保守三つ巴の戦いとなりましたが…金沢市では山野氏がトップとなる得票数でしたが、県全体では馳知事におよそ8000票の差をつけられ落選しました。選挙後は古巣である大手通信会社ソフトバンクに復帰。政治活動についてはこう語っていました。
山野氏:
今はこうやってソフトバンクから拾ってもらったと思っていますのでその期待に応えなければなりません。全力を傾けていくそのことしか考えていません
能登半島地震の発生後は通信環境の整備のため度々、被災地に入るなど県内でも活動を続けてきた山野氏。これまでも知事選への出馬がささやかれてきましたが、一貫して否定していました。
山野氏:
Q決め手になった一番の思いは?
県民のみなさんからの強い声です。報道のみなさんに聞かれる度に全く考えていないって言ってました。本当に考えてませんでした散々言われました、散々この3年半言われましたけども今の仕事が充実していましたし(出馬の意向を固めたのは)本当にこの2週間ぐらいだと思います
山野氏は山田氏と直接話したうえで山田氏も知事選に出馬する可能性があると述べました。今後の連携については…。
山野氏:
(山田氏が)あんた頑張って当選したとするならば知事になったとするならば伝えた思いに共感はできるんでと、僕が当選したとすれば前向きに力を貸してくれるなという思いを強くしたということです
山野氏はあす午後金沢市内で記者会見を開き、正式に立候補を表明する予定です。一方先月、真っ先に立候補を表明した馳知事。
馳知事:
ある意味ではきょうがスタート地点として後援会ができたから終わりじゃなくて課題を真摯に話し合いをする機会をいただいたことの感謝を申し上げたいと思います
知事選に向け、県内各地で後援会を発足しています。
石田章県議:
それぞれの思いまた様々な意見もあったことは事実であります
馳知事が立候補を表明した2日後、後援会の結成大会が行われたのは志賀町。前回の知事選で地元選出の県議が山田氏を支援した地域です。さらに、その後の県議選で馳知事が「刺客」を送り込んだしこりの残る場所でもありますが…
石田県議:
しかしながらそうした中で馳知事をしっかりとバックアップしていくその思いでご賛同いただきオール志賀町の体制で今日の日を迎えられたことはうれしく思っています
今回は馳知事を支援することでまとまりました。
石田県議:
ノーサイドです
さらに、後援会長には前回の知事選で山野氏を支援した稲岡志賀町長が就任し、「オール志賀町」を強調しました。
稲岡町長:
お互いに県の情報志賀町の情報を密にしてきながらここまで歩んできたという思いがあります。ここで変わることは私にとって考えられない状況。どんな方が手を挙げてこられてもいま後援会長の役目をまっとうするだけ
再選に向け、地固めを進める馳知事。自民党や公明党をはじめ、共産党を除く野党や連合石川にもすでに推薦願を提出しています。一方の山野氏も同様に各方面に推薦を要請する方針でそれぞれの政党や団体の今後の対応に注目が集まります。