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緊急事態につけ込んだか…水回りのトラブルで「高額請求」女性6人が193万円余りの賠償求め事業者を提訴
「レスキュー商法」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
水回りのトラブルなどで安い料金で対応するといいながら高額な料金を請求されるものです。
県内でも相次いで相談が寄せられていて県内の女性6人が事業者に対して193万円あまりの損害賠償を求める裁判を起こしました。
金沢地裁に提訴したのは金沢市や白山市などに住む30代から60代までの女性6人です。
訴状などによりますと、ある女性は、トイレがつまる水回りのトラブルが発生した際にインターネットで見つけた業者に修理を依頼しました。
すると、修理をしにきた作業員から追加工事が必要だとして最終的に88万円の代金を支払ったということです。
今年3月からレスキュー商法トラブルに対応する弁護団が電話相談を行ったところこれまでに25件の相談が寄せられ示談で解決しなかったケースを集団訴訟したということです。
訴えられたのは水道修理業者や住宅設備業者など3つを名乗る業者であわせて193万6000円の損害賠償を求めています。
弁護団 敦賀法律事務所 安藤俊文弁護士:
「生活上の緊急事態につけこんで消費者の不安や知識不足を利用して高額な利益を得ようとするいわゆるレスキュー商法は許されるものではありません。被告らの法的責任を追及していきます」
弁護団は今後も相談を受け付ける方針で原告の人数は増える可能性があるということです。
消費者が困っている状況につけこみ高額な修理代金を請求するレスキュー商法。
今回、被害を受けたケースで共通する点があります。
1つ目はインターネット上の広告で「地域最安値290円~」「24時間即対応」などものすごく安い修理金額を掲げていたりどんな状況でもすぐに対応したりするということを伝えていること。
さらに、修理や工事にきた作業員が「特殊な機械が必要だ」などと言って、当初の金額からかけ離れた高額な代金を請求し「現金での支払い」を強要することだそうです。
弁護団によりますと、被害にまきこまれないためにはトラブルが起きた際どこに相談するか日頃から決めておくことだそうです。
弁護団はレスキュー商法のトラブルに関する電話相談を受け付けています。
電話番号は076ー232ー0900
受付時間は平日の午前10時から午後4時までです。