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奥能登豪雨を受け1階部分は住居にせず6階建てに…災害公営住宅も一部浸水想定区域内で建設へ

奥能登を中心に28の川が氾濫した奥能登豪雨。

輪島市中心部を流れる河原田川…

住民:
「9時少し前から家内が店で留守番をしていて電話があって、雨がひどくて水が溜まってきたと。もう水がどんどんあっという間に30分もしないうちに170センチ。この
店舗でいうとちょうど私の頭くらいの高さまで来てしまって水没してしまったと。」

あふれた水は、能登半島地震の仮設住宅も襲いました。

最も被害が大きかった輪島市の宅田町第2団地。142戸全てが床上まで水につかりました。

仮設の住民:
「隣の方、仮設の人が逃げようと言って外に出たときには膝頭の少し下の方まで水がきてましたね。ひどい水、水位が上がって部屋の中は水浸し。本当に住める状態の仮設ではなかったですね。」

実は宅田町第2団地は河原田川が氾濫した場合の浸水想定区域内に建てられていました。

石川県によりますと、県内の仮設住宅7168戸のうち半数あまりの3669戸が浸水想定区域の中に建設されました。

奥能登豪雨を受け、何か対策は取られたのでしょうか?

仮設の住民:
「これが水害があったあと取り付けてくれたポンプ。」

住民によると、排水ポンプが設置された以外には特に対策はされてないそうです。

団地の向かい側のエリアでは、被災者の新たな住まいとなる「災害公営住宅」の建設が予定されています。しかし、この場所も浸水想定区域に含まれているのです。

Q 住むつもりですか?
仮設の住民:
「住むつもりです。できたら。危険じゃない、注意とかそこでない場所を探すのが無理やと思う。もうここにおるという自体で。諦めとは言わんけど覚悟はしているのではないかな。みんな。輪島に住むという自体が。」

輪島市はこのエリアに6階建ての集合住宅を整備する予定です。浸水対策として1階部分は住居にしないとしています。県全体では3000戸程度の災害公営住宅が必要と見込まれていますが、平地の少ない能登地域では津波や洪水の浸水想定区域に建設を予定している地域もあり、課題が残る状況です。

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