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7月開局のラジオでパーソナリティーに…奥能登豪雨で姉を亡くした男性 電波に乗せ伝えたい“あの時の事”

ラジオ放送の様子:
「お聞きの放送は臨時災害放送局まちのラジオです。輪島市では土砂災害警戒情報の発令に伴い避難指示が発令されました。」

輪島市町野町の中山真さん。今年7月に開局した臨時災害放送局「まちのラジオ」でパーソナリティーを務めています。

中山さん:
「ラジオにいるメンバーの人たちが心配してくれるからだと思います気にかけてくれているからですねそこがあるから、僕は続けられているんだと思います。」

去年9月21日。中山さんの姉・美紀さんは仕事へ出かけたまま行方が分からなくなりました。中山さんは連日姉の車が見つかった場所の周辺を探し続けましたが、約1カ月後遺体で発見されました。

ラジオ放送の様子:
「地盤が緩んでいるところがあります。警報級の大雨になる恐れがあります。以上、きょうからあすにかけての輪島市及び奥能登地域の空模様お天気をお伝えしました。」

あれから1年。中山さんは今も町野町の仮設住宅で生活しています。

中山さん:
「ラジオが開局してから1日が早く感じますね去年のあの時はすごい大変やったなって仕事が終わって寝るときでしょうかね。やっぱり思い出すことがありますね。ちょっとフラッシュバックしちゃう時もあります。」

中山さん家族は今月5日に美紀さんの1周忌の法要を終えました。

父・勇人さん:
「あ、一区切りついたのかなって感じやねただまだね、もう1年経ったのえ、まだ1年なのっていう感じなんやってね、今も。」

母・親子さん:
「いろんな人から真くんだんだん喋るのも上手になってきているし嬉しいとか楽しいとかみんな聞いてくれるって言ってて自分からやりたいと言って手を挙げてやったんさかい何あっても頑張らんなんねってくじけんとってお父さんとお母さん(祖父と祖母)と声かけてます。」

豪雨から1年を迎えるにあたり中山さんが準備を進めていることがあります。

中山さん:
「豪雨から1年っていうのを僕だけの自分語りでその番組を作りたいなっていう風に思っているんですよ。聞いてくれる人がいるからだと思います。必ず豪雨の話聞いてくれると思うからですね。」

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