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負債総額約1億4900万円で破産開始…職人によるモルタルアートや塗り壁を標準仕様も受注伸びず

左官工事などを手がける、白山市の飛田左官工業と飛田建設が金沢地裁から破産手続き開始の決定を受けていたことが分かりました。7月28日に破産手続き開始決定を受けたのは、白山市幸明町の飛田左官工業と飛田建設です。
帝国データバンクによりますと飛田左官工業は1975年創業で2012年に法人改組された左官工事会社です。
県内の建設業者からの受注を中心に、検察基礎工事や外壁・内装などの左官工事を手がけてきました。また関係会社の飛田建設は、自社で一般住宅の建築までを手がけることを目的に、2017年7月に設立された会社で、左官職人によるモルタルアートや塗り壁を標準仕様とする建築を手がけてきました。
自社の左官職人が基礎工事や外壁・内装工事などを担当することから客のニーズに寄り添った提案ができ、白山市内にモデルルームも開設し他社との差別化を図ってきました。しかし塗り壁などの需要が伸び悩み、新築住宅の受注も大きく伸びなかったこと、さらに建築資材の高騰に大工職人などへの外注費の負担増などで2023年6月期には、営業損益で約1400万円の欠損を計上。資金繰りが行き詰まり今回の事態に至ったとみられます。
負債は申し立て時点で飛田左官工業が約6740万円、飛田建設が約8200万円で、あわせて1億4940万円になると見られています。