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戦前に創業の美術品販売など手がけるひろた美術が破産手続き開始決定…負債は1億8200万円

去年12月末までに事業を停止していた、石川県能美市のひろた美術が破産手続きの開始決定を受けていたことがわかりました。負債総額は約1億8200万円と見られます。

帝国データバンクによりますと、破産手続きの開始決定を受けたのは能美市小長野町のひろた美術です。

ひろた美術は1942年創業、1985年に法人化した美術品販売業者で寺井本店のほか金沢本店やがくぶち屋金沢店、がくぶち屋福井店を構えていました。

一般の顧客を対象に美術品販売の他、カルチャー教室の運営、画廊の運営を長年にわたり行い、ピーク時とみられる1996年7月期には年間の売り利上げ高は約3億4300万円を計上していました。しかし顧客の減少と共に、新型コロナの感染拡大でそれに拍車がかかり、2020年12月期の年間売上高は約8600万円まで減少。その後も業績の回復は見られず2023年12月期には約7700万円となり約530万円の当期純損失となっていました。

こうした中、高齢となった代表の体調面での問題に加え、実質的な経営者であった代表の妻も体調を崩した事から、事業の継続を断念。今回の措置に至りました。負債は金融債務を中心に債権者79人に対し、約1億8200万円だということです。

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