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去年初披露のはずが能登半島地震で中止に…2年ぶり開催の青柏祭を盛り上げる木遣り衆に親子で挑む
午後7時半。七尾市の大地主神社。2年ぶりに開催される青柏祭で木遣りを披露する鍛冶町の「子供木遣り衆」5人です。
小学5年生の新村蒼空くん。今年初めて木遣りに挑戦します。
指導の様子:
「にゃーのあとまたダラダラ長い聞きづらい、この間直りかけていたんに」
祭りを盛り上げる花形とも言われる木遣り。本番1カ月前から週に4回、こうして稽古に励んできました。
1時間半みっちり稽古をしたあと蒼空くんが向かうのが…。大人木遣りの稽古です。
木遣り衆の中にいるのは、父・慶太さん。慶太さんも子どもの頃から木遣りを始めたベテランです。蒼空くんはそんな父親の姿に憧れ、子供木遣り衆を志願しました。
慶太さん:
「大人木遣りどう?」
蒼空くん:
「すごい。大人木遣りを見ていてかっこいいなと思ったから。」
慶太さん:
「子どもが子供木遣り上がれるまで頑張ろうと思っていたのでやっと願いが叶う。」
年中、祭り一色の新村家。
「やっぱり祭りのものいっぱいあるんですね。これは自分が子供木遣りしていた平成10年の集合写真。人生の中心、これがあるから仕事もなんでも頑張れる。」
「木遣りノート」「息継ぎするところはここやぞって一緒に歌いながらいつの間にか覚えたって感じ」
蒼空くん:
「やっとできるなって」
慶太さん:
「親としてもやっとできるなって本当正直そう思う」
小学4年生から参加できる子供木遣り。今年5年生の蒼空くんは去年の青柏祭で初めてでか山に登るはずでした…。
しかし、去年元日に能登半島地震が発生しでか山の巡行は中止に。山車の倉庫も傾きでか山を出すことすらできませんでした。
Q 去年登れなくてどう思っていた?
蒼空くん:
「くやしかった、やりたかった」
慶太さん:
「子供木遣りやるって準備をしていた。練習しとったもんな去年からずっと」
避難生活の間も木遣りの練習は欠かさなかった蒼空くん。1年待った親子の共演はいよいよ3日からです。
Q 今は100点満点中何点?
蒼空くん:
「65」
慶太さん:
「低いな」
蒼空くん:
「言葉を間違えないようにしたり大きい声で歌えるようにこれからしたい」
慶太さん:
「パパくらいできる?」
蒼空くん:
「できると思う」
去年の悔しさを晴らせるように、親子二人三脚で祭りに臨みます。