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地震とその後の豪雨の被災者受け入れ…石川県内全ての指定避難所を閉鎖 今後は恒久的な住まい確保が課題に

能登半島地震とその後の奥能登豪雨で被災した人を受け入れていた県内の指定避難所が13日、すべて閉鎖しました。今後は被災した人の恒久的な住まいの確保などが重要な課題となります。

最後の指定避難所となった輪島市小伊勢町(おいせまち)の大屋(おおや)小学校。

今月11日、閉鎖の知らせを受けて大屋小学校に避難していた人が荷造りをしていました。

山崎正明さん:
「お金も出てきた。」

輪島市の山崎正明さん(77歳)。能登半島地震で自宅は一部損壊し、なんとか住み続けていましたが、去年9月の豪雨で全壊、約7カ月間避難所で生活してきました。

山崎さん:
「比較的楽しく嫌なこともなく過ごせた、今までワイワイガヤガヤやってたのがこれからうまくやっていけるかなというのはある。」

去年の能登半島地震では、県内で指定避難所と自主避難所がもっとも多い時で364カ所開設され、3万4173人が避難しました。

山崎さん:
「荷物積み込みます~」
ピースボートのスタッフ:
「ここかたがっているから台車もっていないと転がっちゃう。」

仮設住宅の建設や住宅の修繕工事が進んだ事で、地震による避難者は先月末までに      ゼロとなりました。

そして、豪雨による避難者も13日までに全員退所し、能登半島地震以降開設されていた指定避難所や福祉避難所は、すべて閉所しました。

ピースボートのスタッフ:
「冷蔵庫に入ってた。」
山崎さん:
「年取ると全然覚えていないんですよ。」
ピースボートのスタッフ:
「思い出してるうちは大丈夫。」
ピースボートのスタッフ:
「あとで洗濯物を取りにきてくださいね。」

避難所の運営サポートにあたったNGOのスタッフに別れを告げます。

大屋小学校から車で約5分、こちらの仮設住宅が山崎さんの新たな住まいです。

山崎さん:
「一緒の避難所にいた人もいるし町内の人もいるし、すぐお隣は知り合いです。」
カメラマン:
「あまり不安はないですかね。」
山崎さん:
「そうですね、これが落ち着くかどうか。」

地震から約1年3カ月、豪雨から約7カ月。今後は、原則2年間とされる仮設住宅を出たあとの恒久的な住まいの確保が重要な課題となります。

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