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小松市「休憩所ほっこり」11年の歴史に幕 80歳超えた発起人「認知症になってからでは遅い」
北陸中日新聞の記事を紹介する記者の目のコーナーです。今回は、25日、26日に連載された記事です。
小松駅に近い中心市街地の一画にある「休憩所ほっこり」ここは地域の高齢者が集い交流することで介護予防につなげようと地元の大谷直子さんが発起人となり開設されました。
しかし開所からまもなく11年。大谷さんは、「休憩所ほっこり」の場所を提供し協力してくれる山川さん夫妻と自分が80歳を越えたことで来月末で閉所することを決めました。
しかしほっこりの様な地域住民による互助の場所は小松市内にはほとんどないのが現状です。地区を担当する高齢者総合相談センターの霜下和也センター長は、「閉鎖は残念だが、地域の担い手不足はどこも課題」と指摘した上で、「ほっこりは、地域の高齢者にとって顔の見える身近な場所で、介護予防や健康維持に貢献してきた」と評価しています。
大谷さんは「介護は誰もが行く道。だから地域で支え合う必要がある」と話します。
ここからは取材した小松支局の後藤記者です。「ほっこり」はどのような雰囲気の場所なのでしょうか?
後藤記者:
「はい、私も実際、休みの日にほっこりへ遊びに行ってみました。オセロを何年かぶりにやることになったのですが、何人かに囲まれながらオセロをするのは新鮮でした。「ここに置いたらだめ」といった感じで、茶々を入れてもらうのがうれしかったです。結果は0勝3敗で、みなさん強かったです。笑っておしゃべりをすると、私もすっきりした気分で、足取りが軽くなったような気がしました。」
残念ながら3月で閉所との事ですが、大谷さんはどんな思いでいるのでしょうか?
後藤記者:
「大谷さんは自分が認知症になってからでは遅いとほっこりを閉める決断をしたそうです。」
大谷さん:
「小松市内の空き家を利用してこういう介護予防の集まりをしたいなっていうか、みんなで心を合わせてやっていこうっていう人たちができたらいいなと思いつつ、閉じていくのに少し、寂しさを覚えています。」
取材を通して後藤さんはどのような事を感じましたか?
後藤記者:
「私は今30代で、介護や老後の話は正直、遠い先の話だと感じていました。大谷さんが話す「住み慣れた場所で一日でも長く健康でいたい」という願いはとても共感できるもので、40年、50年後はどんな生活をしたいのか、イメージを持つきっかけになりました。」