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金沢で処刑された朝鮮独立運動家の記念館計画めぐり地元住民が混乱回避のため「まちづくり協定」締結

石川県金沢市の中心部で計画されていた戦前の、朝鮮独立運動家ユンボンギルの記念館建設をめぐり26日、建設予定地を含む地区が金沢市とまちづくり協定を結びました。これによって新たな施設の建設などには、まちづくり協議会との協議が必要となります。

金沢市とまちづくり協定を結んだのは金沢市本町1丁目などを対象とする本町白銀地区まちづくり協議会です。

26日、金沢市役所で締結式が行われ、村山市長と協議会側が協定書にサインし、協定書を交わしました。

協定では、本町1丁目と本町2丁目、玉川町と武蔵町の一部のおよそ3.8ヘクタールを対象とし、新たに土地または建築物などを利用、又は活用する場合、事前にまちづくり協議会と協議しなければならないとしています。

この地区をめぐっては2025年3月、1932年、上海で行われた天皇誕生日の式典で爆弾を投げ陸軍大将を殺害したとして金沢で処刑された、朝鮮の独立運動家、ユンボンギルの記念館設立が韓国で報じられた事を受け、右翼の街宣車などが各地から集まる大規模なデモ活動を計画。

警察が一般車両の通行を制限するなど混乱しました。その後、開館が延期されるなどしましたが、地元の町会などでは、今後も同様の事態が起きかねないとして、今回のまちづくり協定締結に至りました。

協定には地権者の3分の2以上の同意が必要で、協議会では100人以上の地権者に対し、事情を説明し同意を得たと言うことです。

協議会の会長は静かな生活が一番の望みだと述べ、理解を求めました。金沢市の村山市長は、協定締結が地域の安全安心につながればと話していました。金沢市でまちづくり協定が締結されるのは、この地区で53地区目となります。

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