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中学生は国語・数学の正答率が全国1位…今年4月に実施の全国学力テスト 石川県内は小中学生ともに好成績
今年4月に実施した全国学力テストの結果が30日、公表されました。小中学生ともに今年も好成績を残しました。
全国学力テストは、子どもたちの学習状況を把握するために小学6年生と中学3年生を対象に文部科学省が毎年実施しています。今年は国語と算数・数学、理科の3つの科目で行われました。
今年の石川県の結果について小学生は国語、算数、理科いずれも全国で2位。3科目の合計も東京に次いで2位で、去年まで8年連続だったトップの座を明け渡しました。
中学生は、国語の正答率が57%、数学の正答率が54%で共に全国1位。2科目の合計も全国1位でした。理科は今年、オンラインで実施され、スコアは515と全国でトップクラスの成績となりました。
この結果について、北陸学院大学の村井教授は次のように話します。
北陸学院大学 村井万寿夫教授:
「例年のように学習状況としては良い結果が出ていると思います。それは順位ではなく正答率が例年のように高いこれに私は着眼しました。」
村井さんも良い状況だと話していましたが、その要因をこのように話しています。
「毎年、学力テストの結果を踏まえ県の教育委員会と金沢大学が分析しています。それを教育現場にフィードバックして、それぞれの学校がより良い授業にする「授業改善」を行っているということです。」
村井さんは、石川県ではこの努力の結果が出ていると分析しています。
また、今回の学力テストでは中学生の理科でオンラインの形式が採用されました。
従来の正答率ではなく石川の場合は515というスコアでこれは全国平均503を上回り、全国トップクラスの成績でした。このオンラインでのテストの導入により何問正解で何点、のような単純計算ではなくなります。それぞれの問題の関連性をコンピュータで分析することができ、より高い精度で習熟度を測ることができます。
オンライン形式は来年の英語で採用され、再来年2027年には全科目で採用される予定です。そのため、これまでのように順位を算出するような形ではなくなる可能性があるということです。