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松井秀喜さんがイチローさんと能登へ 野球教室で子供たちに指導「これからのエネルギーになる日になれば」
元メジャーリーガーの松井秀喜さんが2日、石川県七尾市内で開いた野球教室。その模様をたっぷりとお伝えします。
「松井秀喜さんです!」
能美市出身で元メジャーリーガーの松井秀喜さん。
2015年からアメリカや日本各地で野球教室を開いている松井さん。今年は去年の能登半島地震で被災した小学生55人を招待し初めて能登で野球教室を開催しました。
松井さん:
「野球を通じて「きょう来てよかったな。楽しかったな。また明日から頑張ろう」っていう気持ちで終われるように僕も精一杯頑張ります。」
野球教室の始まる前に行われた石川テレビの単独インタビューで松井さんは子どもたちへの思いを語ってくれました。
松井さん:
「久しぶりに非日常的な楽しい時間を過ごせたなって気持ちになってほしいだけですね言葉よりも一緒に過ごしたいなっていう。子どもたちからしたら私はもうかなり遠い過去の人だと思いますのでむしろ(子どもたちの)ご両親よりももっと年上かなっていう感じ。ご両親から私の情報が入ってくるでしょうから」
Q 松井さんって知ってる?
子どもたち:
「知ってます!やっぱりメジャーリーガーだから。誰もが知っています」
この野球教室に参加したのは松井さんだけではなく…。
「日本野球界のもう一人の主砲。シアトル・マリナーズでは年間最多安打記録を樹立。WBCでは日本を世界一に…」
イチローさん:
「言っちゃダメでしょ!皆さん初めましてイチローです。僕のこと知ってるかな?」
なんとイチローさんがサプライズで登場。日本を代表する元メジャーリーガー2人の共演が能登で実現しました。
教室ではイチローさんが子どもたちにキャッチボールを指導。
一方、松井さんはバッティングピッチャーを務め打撃のアドバイスを送ります。
松井さん:
「あそこ打てるのすごいね。OK!ナイスバッティング!」
さらに…。
イチローさん:
「OK!」
今度はイチローさんがバッティングピッチャーに。
イチローさん:
「ストライク!積極的に振って!そうそう!」
そして野球教室の最後には恒例の…。
司会:
「ではこれより松井秀喜さんのフリーバッティングを開始したいと思います」
松井さん:
「頑張ります!」
事前のインタビューで松井さんは野球教室への意気込みも語っていました。
Q どんな姿を見せたい?
松井さん:
「最低1本は柵越えのホームランを見せてあげたい。なかなか目の前でしかも同じグラウンドで見る機会はなかなかないでしょうから。「51歳のおじさんでもまだ柵越えできるんだというところを見せてあげたい。」
「カキーン」…3球目でホームラン!
松井さん:
「ホッとしましたね。ここ何年か(ホームランを)打てずに終わることもあったのでだから本当にホッとしました。」
子どもたち:
「もう一本!もう一本!」
「カキーン」
8スイングで2ホーマー。ゴジラ松井のパワーは健在でした。
そして野球教室の後には子どもたちからの質問コーナーも。
子どもたち:
「プロ野球選手になっていなかったら何の仕事をしていますか?」
イチローさん:
「松井選手はない、プロ野球選手以外。黙っていてもプロ野球選手になってくださいって誘われるピカピカの人。僕は「セミ」って答えます。セミはなんかいいなって。セミの生き方がいいなって。職業としては僕は野球が無かったら何者でもない。」
2時間半ほどの短い時間でしたが参加した55人の子どもたちにとってかけがえのない時間となりました。
松井さん:
「きょうのエネルギーで明日から1日1日野球も学校生活も勉強もお父さんお母さんの言うことを聞いて頑張ってください。」
子どもたち:
「フルスイングが自分と全然違うなって思った。」
「イチローさんにキャッチボールで「ナイスボール」とか言われたことと松井さんの打撃を見れたのがうれしかったです。」
「イチロー選手とか松井選手みたいな海外でも活躍できるような選手になりたいと思います。」
松井さん:
「この石川県の能登にイチローさんがいるっていう非現実的な感じが皆さんにとってもそうだったかもしれないですけど、それだけで特別な日なんじゃないかなと思います。きょうが(子どもたちの)心に刻まれていつまでも忘れられない日になればうれしいし、なおかつこれからのエネルギーになるような日になれば来てよかったなと。ここで野球教室をしてよかったと思います。」