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11か月間かけて改修予定…金沢21世紀美術館の休館を「チャンスに」街なかの賑わい創出へアイデア続々
お盆休み真っ只中、14日も多くの人で賑わっていたのが金沢21世紀美術館です。2004年の開館以来、初めてとなる施設の大規模改修で再来年5月から11カ月間にわたる長期休館が決まっています。休館中、街なかの賑わいをどのように作っていくか有識者による初会合が開かれました。
14日朝の金沢21世紀美術館。お盆休みとあって館内は多くの人で賑わっていました。
千葉からの観光客:
「日曜日から日曜日までなので8連休2泊3日でのんびりと金沢旅行なかなか体験したことのない経験ができてよかったです。」
愛知からの観光客:
「ほぼ部活だからこのお盆休みのこの旅行が楽しみで普段、絵とか見ないから不思議な絵がいっぱいですごい面白いです。」
美術館によりますと今年のお盆休みの来館者数は平均で1日1万人あまり。地震の影響があった去年を上回るペースだということです。
金沢21世紀美術館 広報課落合博晃さん:
「お盆のお休みに入りまして前半というかここまではかなり雨も多かったのでちょっと鈍っていたんですけどもきのう、おとといぐらいからまたお客さんもだいぶ入ってきていて去年よりは2割ぐらい多いかなという数字が見えてきています。」
今や金沢旅行の定番となった金沢21世紀美術館。しかし、2027年5月から11カ月間、2004年の開館後初めての長期休館に入ります。地震で被害を受けた天井の修理や空調や照明の新調などがその理由です。
落合さん:
「翌年は休みですから来年は多くのお客さんが来ることが予想されますし再来年に予定していた展覧会を来年にやるプログラムもありますのでかなり忙しい1年になるのではないかと思っています。」
こうした中、14日、金沢市役所で開かれたのは美術館が休館中、どのように街なかの賑わいを作っていくかを考える検討会。
鷲田めるろ館長のほか県立美術館や国立工芸館の担当者など12人の委員が出席しました。
鷲田めるろ館長:
「ピンチなんですけどこのピンチを美術館が町に出ていくチャンスにしていきたい。」
意見交換では周辺の施設や商店街の空き店舗、公園などに作品を展示する案や日銀の跡地をサテライトとして活用する案。
さらにこんな案も…
出席した委員:
「工事の風景が見れるようであればそういったものを見ながら少しでも滞在時間を長くなるような仕掛けを一つ考えていただければどうかなと。」
また3カ月ごとに会期を区切って巡回展示する案や観光客数が落ち込む冬の時期に企画をしてほしいという意見が出されました。
座長の金沢美術工芸大学寺井剛敏副学長:
「逆に金沢の街に21美のコンテンツが出ることで新しい賑わい創出につながる可能性があるというチャンスも感じたのが個人的な印象です。」
検討会は来年度にかけてあと2回開かれる予定で、来月、市民アンケートも実施します。