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米の輸入で厳しい意見も…小泉農水相が輪島市を訪れ備蓄米の販売店など視察「互いの思いをやり取りできた」
能登半島地震からの復興状況を確認するため、小泉進次郎農林水産大臣が石川県輪島市を訪れました。備蓄米を販売する小売店や白米千枚田などを視察。米農家からは米の輸入について厳しい意見も出たようです。
小泉農林水産大臣が訪れたのは輪島市内で24日から備蓄米の販売を始めた小売店。
小泉大臣:「地元の方の反響はどんな声がありましたか?」
コメ販売店:「本当に扱うんですか?みたいな感じで」
県と中小の販売店が共同で備蓄米を仕入れる仕組みを活用したことで被災地にも備蓄米が届きました。
小泉大臣:「こういった形で能登の被災地にも随意契約の備蓄米が届くっていうことが本当に嬉しいですし、地域が少しでも前向きな方向に行くよう期待しています」
販売店:「在庫もちょっと少なくなっていたので、(備蓄米を)いただいて7月8月と乗り切れるなと」
その後、小泉大臣は自身もオーナーの一人である白米千枚田を訪れました。
小泉大臣:「お久しぶりで。昨年もお世話になりました。昨年は田植えをね。一緒にさせていただいて」
千枚田愛耕会 白尾友一会長:「一応、仮設にこちらの方に水を引いてるんですけど、真夏になると水が足らないような状態なんです」「田んぼの隅まで水が行き渡らないような状態が実際のところありますね」
小泉大臣:「これから暑くなりますから、そういったところが心配だと」
千枚田愛耕会のメンバーから課題を聞き取った小泉大臣。来年に向けてこんなことも…
小泉大臣:「去年は田植えに来させていただきましたけど、きょうの話を聞いて来年は草取り十字軍で来ないといけないな」
一方、農業関係者との意見交換では小泉大臣への厳しい意見も。
skyファーム青木悟代表理事:「9月で前倒しで(米を)輸入すると、それを9月で放出すると。追い打ち掛けられてやられると、来年再来年ともう(米作りを)やりたくてもやれんような状態になる」
米農家からは、もし海外から米を輸入した場合、新米の価格が下がるのではと不安の声があがりました。
小泉大臣:「お米の(価格の)伸びは異常な伸びなんです。一年間で2倍、そして地域によっては2.5倍。今、こういった状況を一回冷まさないと、マーケットを落ち着かせないと。農家の皆さんの思いは私も受け止めます。ただ一方で消費者の皆さんのコメ離れが進みかねない」
小泉大臣はこう述べたうえで、農家が将来も安心してコメ作りできるようなセーフティネットの構築を考えていきたいとしました。
小泉大臣:「よく大臣が現場に来ると、文句がある人はできる限り参加しないでもらおうと。よくこういったことってあると思ってる人いるじゃないですか。全くきょうはそんなことではなくて、お互いの思いをやりとりできたってことは私は本当にありがたいと思いました」
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