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素潜り漁復活へ明るい兆し…輪島の沖合で海女たちが海底調査 堆積した泥は1cm程まで減り藻の新芽も確認
海女漁の復活に向け、輪島の海女たちがきょうから海に潜っての漁場調査を始めました。奥能登豪雨の発生から8カ月。輪島の海は、いまどうなっているのでしょうか?
あさ早く、輪島港に集まったおよそ140人の海女たち。船が向かうのは、輪島の沖合。今年度初めての海底調査です。この調査は、国の「漁場復旧対策支援事業」として去年春から行われていて、21日は輪島市の深見町から白米町までおよそ2.5キロの沖合で、海底3メートルから10メートルほどに溜まった泥の調査を行いました。
2024年9月、奥能登豪雨を受けて行われた調査では…海底には元日の地震で積もった泥の上に更に土砂が堆積し、生き物の姿は見当たりませんでした。
あれから8カ月。今回の調査では…2024年、海底に40センチほど溜まっていた泥は1センチほどまで減少していました。冬場のシケで、泥が沖まで流されたためとみられます。また、藻の一種・紅藻や緑藻の新芽も確認されました。サザエもごくわずかに確認できましたが、やせて弱った状態だったということです。
輪島の海女漁保存振興会 門木奈津希会長:
今のところサザエ漁は行くつもりなんですけど、モズク漁は、モズクができるのを見てから…逆に岩がきれいになっていたのでモズクができてくれればと思っています。(海女の仲間たちも)みんな喜んでいると思います
海女の素潜り漁復活に向けて明るい兆し。今回の調査は10回ほど行われ、その後は梅雨明けにも行われる予定です。