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ISHIKAWA TV NEWS
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大地震で観光名所は見る影もなく…「高齢化で10年後に復旧しても誰も戻れる人はいない」
各地で甚大な被害となった能登半島地震。
輪島市ではボランティアの炊き出しも始まっています。
各地の様子をまとめました。
大地震のあと起きた火災。
十分な消火活動をすることもできませんでした。
鈴木翔太アナ:
「最大震度6強を観測した輪島市朝市通りです。見渡す限り全焼です、跡形もありません。」
周辺の店舗や住宅など200棟以上が焼け焦げ、白い煙がまだくすぶっています。
能登の観光名所は見る影もありません。
ここで店を構えていたというこちらの男性。
記者:
「こちらにもともと?」
住民:
「はい、食堂が。あの奥につき立ってる鉄柱があるでしょ、あれがテーブルの脚なんです。厨房はもう少し奥で」
「もうあの…朝市の露店の方々も高齢化しているから、10年後に復旧したとしても誰も戻れる方はいない」
先のことを考えても暗くなるばかりです。
こうした中…
ボランティア:
「はいゆで卵ね~、こっちも持って行って!遠慮しなくていいよ」
輪島市では炊き出しが行われました。
住民:
「感動の涙です。あったかいお湯が飲めないの」
「いただきます、ありがとう…」
Qあったかいご飯はいつぶり?
「地震以来、米の飯初めて。おにぎりもらった。うれしいわいね腹減っとるもんで」
炊き出しを行った人:
「(ここに来る)途中、悲惨な状況を見てどうしようって胸がいっぱいになったんですけど、こうやって皆さんが待ってくれているのを見て来てよかったなと」