石川テレビ

石川テレビ 8ch

【放送日時】2021年5月29日(土) 14時00分~15時35分

現職最長の7期目の谷本正憲石川県知事(76)。新型コロナの感染第一波が迫る中、「無症状の方は石川県にお越しいただければ」と失言した。
「息抜きをしたい方は、兼六園で散策すれば心身ともにリフレッシュできる」。釈明が火に油を注ぎ「全面方針転換」に追い込まれた。長期県政が未知のウイルスと遭遇したことで、この1年、県庁に蔓延する驕りや忖度が次々とさらけ出されていった。

21年前、インドネシア人の妻との結婚を機にイスラム教に入信した金沢市の松井誠志さん(47)。日本に暮らすムスリムは、同調圧力の強い社会で異分子と扱われてきた。根拠もなくイスラム過激派との関係を疑われ、受けてきた差別。松井さんは「コロナで差別を受ける人たちの気持ちがよく分かる」と言い、妻は「日本人が好きな絆とは何なのか」とコロナ禍の日本社会を憂えた。

 

先月「ノマドランド」がアカデミー賞を受賞した。車で移動しながら生活や仕事をする「バンライフ」が広がっている。
東京都出身で元ソニー広報の中川生馬さん(42)は、8年前に石川県穴水町へ移住。起業して、6社の広報を務める。自宅はあるが、車で場所を変えながら仕事をするのが中川流。下校した長女を連れ出し、海岸や漁港に車をとめ、テレワークをするそばで勉強と遊びをさせる。それが日常だ。中川さんの移住後、穴水町には自由を求めるバンライファーが次々と訪れるようになった。小さな村に渦巻く「自由」をめぐる渇望や葛藤、矛盾。それは、人生とは、家族とは、常識とは何か。問い直してくる。

 

27年に及ぶ権力集中が作り出した「裸の王様」。差別を受けるムスリムが見てきた「裸の社会」。奥能登に吸い寄せられたバンライファーたちの「裸の人生」。
カメラが裸の被写体と向き合ったとき、取材者も裸になることを迫られた。私たちは「裸のムラ」を生きている。