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「酒造り一筋」農口尚彦さんが人間国宝へ 吟醸酒ブームをけん引した93歳の杜氏
国の文化審議会は、旧内浦町出身で杜氏の農口尚彦さんを重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝に認定するよう文部科学大臣に答申しました。
今回から食文化や華道など生活文化が対象に加わり杜氏の農口さんはこの分野で初の人間国宝となる見込みです。
農口さん「私も酒造り一筋でここまでやってきたんですけども、第一人者としてこうして選ばれたというのは本当に嬉しいなという感じでいっぱいです。」
吟醸造りの重要無形文化財保持者として認定するよう答申されたのは、旧内浦町、現在の能登町出身の杜氏、農口尚彦さん93歳です。
能登杜氏の家に生まれた農口さんは、中学卒業後に酒造りの世界に入り、これまで70年以上にわたり、伝統的な酒造りに従事してきました。
コメを極限まで磨いてじっくりと発酵させ美しい香りと味わいを生み出す吟醸酒。農口さんは、その技で昭和50年代以降の吟醸酒ブームをけん引した功労者として名をはせました。
全国新酒鑑評会では最上位となる金賞を26回獲得。吟醸造りの「わざ」を高度に体得し精通した杜氏としての高い評価が今回の認定につながりました。
農口さん「人一倍、酒造りには励んできたほうなんです。自分でももう自分よりまだ上におるわっていう人は考えられんほど突っ込んで日本酒頑張ってきました。」
人間国宝は歴史的価値が高い技を国が指定しその技を高度に会得した人物を認定するもので、これまでは歌舞伎などの芸能と蒔絵や沈金など工芸技術の2つの分野だけでした。
今回から料理人や書家など生活文化が新たに加わり、今回、この分野での初めての人間国宝として農口さんを含め3人が答申されました。
農口さん「日本酒本来の味を後世に曲がることのないよう伝えていきたい」
答申通り認定されれば県内の人間国宝は、2025年の中田一於さんに続き2年連続で、合わせて12人となります。