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小学3年から9年間、共に踊った2人が金沢で「有終の美」競技ダンスA級優勝

ペアで華麗なダンスを披露し競い合う競技ダンス。その大会が7日、金沢市内で開かれました。唯一高校生で出場したペアに密着しました。

6日、金沢市の県立音楽堂で開かれた「中部日本ダンス競技秋季大会」。上は70代から下は高校生まで、のべ194組が各カテゴリーに分かれて出場しました。今回、唯一高校生ペアとして出場したのが、共に3年生のヴァグネル悠樹・和嶋凛々愛ペアです。

身長185センチのヴァグネル選手と165センチの和嶋選手。長い手足を活かしたダイナミックなダンスで全国大会でも決勝の常連になるなど、実力を示し続けています。しかし…。

ヴァグネル選手:
「今までずっと2人でダンスを続けてきたので、この当たり前のダンスがもう数えるほどになってきて、結構寂しい気持ちが大きいです。」

和嶋選手:
「あと数回しかないので、精一杯踊りたいなって考えています。」

来年の高校卒業を機にペアを解消する可能性が高いといいます。今回はそんな2人の県内最後の競技会に密着しました。

リポート:
「高校生ペアが練習中ということでお邪魔しましょう!かっこいい!高校生とは思えません。」

やってきたのは、金沢市内のダンススタジオ。2人は放課後、この場所に集まり週に3、4回ほど練習に励んでいます。

「最初から今のポーズのところまで。全部じゃない、途中まで」

日々の練習メニューは2人で考え、その日に出た課題がなくなるまで徹底的に踊っていきます。

ヴァグネル選手:
「技術的にはこっち(和嶋選手)が感じる方だから、気付いたことを言ってくれるし、カウントとか『こういう練習をしたいな』っていうのは自分が言って、お互いがうまくかみ合わせて練習している感じです。」

そんな2人がペアを組んだのは小学3年生の時。2人が通うダンススタジオで代表を務める松田浩一さんが、経験者のヴァグネル選手と初心者の和嶋選手を組ませたといいます。

D-school Kanazawa 松田浩一代表:
「なんだろう…。2人が楽しそうだった。もしかしたらと思って踊ってもらったら、あっという間にこんなに大きくなって、日本のトップに立てるような子になっていったので、良かったと思います。」

ーー初対面は覚えていますか?
ヴァグネル選手:
「自分は覚えています。明るい印象でした」
和嶋選手:
「私は全く覚えていないです。覚えていることにびっくりしました」
ヴァグネル選手:
「悲しいですね。覚えていないのは」

そこから9年にわたってペアを組み続けてきた2人。年を重ねるごとに磨いたコンビネーションを生かして去年は全国大会で6位入賞。国内でもトップクラスの選手になりましたが…。

ーーペアを続けますか?
「検討中で。進路がかなり違うので。東京と横浜で違うので、考えどころです」

実はヴァグネル選手は、ハンドボールで世代別の日本代表に選ばれた実力者。来年からは神奈川県でハンドボール中心の大学生活を送る予定です。和嶋選手も東京の専門学校に進むものの、2人の生活リズムが大きく変わることからペア解消の可能性が高いといいます。

和嶋選手:
「東京に行ったらもっと上位の選手はたくさんいると思うんですけど、9年間、一緒にやってきたので、素で練習できるというか。嫌な時に嫌って言ったり言われたりっていうのはしにくくなると思うので、『悠樹くんじゃないと』って思いますけど…」

2人で踊る機会はあと数回。特に県内で開かれる競技会は残すところあと1回です。

ヴァグネル選手:
「石川の大会が今回でラストなので、今まで応援してくださった石川の方々、先生、保護者に、今までの恩返しができるように。もちろん優勝して、感謝の気持ちを伝えられるように頑張りたいです。」

そして迎えた大会当日。

和嶋選手:
(メイクについて)「自分でしました。髪は悠樹くんのおばが美容師さんで、6日にやってもらいました。楽しみです。」
ヴァグネル選手:
「気分は絶好調ですね」
ーー目標は?
「もちろん優勝です」

2人が所属するカテゴリーはアマチュアで最もレベルが高いA級。中部6県から集まった26組が頂点を争います。

今回の大会では、4種類の異なる音楽に合わせてそれぞれのペアがダンスを披露。それを審査員がチェックし、勝ち上がるペアが決まります。

ヴァグネル選手と和嶋選手はなんなく予選と準決勝を突破。26組中6組しか進めない決勝への進出を決めました。

「6番、ヴァグネル悠樹、和嶋凛々愛」

決勝で2人は圧巻のダンスを披露します。4種類のダンス全てで、ほとんどの審査員から1位票を集め、優勝を果たしました。

ーー今日の踊りに点数をつけるなら?
「もちろん100点です!」
「今までの感謝の気持ちを込めて踊ることができたので、めちゃくちゃ気持ちがいいです」
「どれだけ地元の人から応援されているかを実感した一日でした」
「試合前に泣きそうになっていたんですよ」

和嶋選手:
「だんだん、『これで終わるのか』みたいな。今までずっと協力してきたし、言いたいことも言ってきた仲なので、次は友達として、辛いことがあったときとか、助けたり助けてもらったりする関係になりたいです。」

石川での有終の美を飾った2人。一緒に踊る機会がなくなっても、互いを支え合う2人の関係は続いていきます。

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