
石川テレビニュース
ISHIKAWA TV NEWS
石川県内ニュース
夜遅くから明け方に豪雨が多い理由は「放射冷却」 台風24号接近で火・水曜に再び大雨の恐れ
「秋の長雨」とは言いますが、降っている期間の長さもさることながら、全国的に記録的な量の雨が降っていますね。
秋雨前線とその南に台風、そして太平洋高気圧があるという気圧配置が続いていて、日本に暖かく湿った空気が大量に流れ込んでいます。このため日本各地で豪雨が発生しやすいという状況になっています。
先週木曜日は、羽咋や中能登町、富山の氷見、土日は福井、そしてきのうの青森といずれも夜遅くから明け方にかけての暗い時間帯に豪雨が発生しました。明け方に豪雨が発生しやすい理由はいくつかありますが、大きな要因が放射冷却です。
放射冷却というと、冬の良く晴れた日の朝に冷え込みが厳しくなるというイメージですが、この季節の豪雨にも関係があるんですね。夜になって日が当たらなくなると、地球の熱が宇宙に向かって逃げていく、これが放射冷却が冬の冷え込みをもたらすメカニズムです。
しかし、厚い雲がある状態になると、地表面の熱は雲に邪魔をされて閉じ込められるかたちになります。一方、雲の上部では熱が宇宙に逃げて急激に気温が下がっていきます。このため地上と上空の気温差が大きくなり、大気の状態が不安定となって積乱雲が発達して大雨となりやすいのです。
暗い時間の大雨は、避難するのも難しく不安ですよね。羽咋でも、朝起きたらすでに家の周りが水浸しだったという声も聞きました。どのように備えると良いでしょうか。
事前に最新の気象情報を確認して、浸水や土砂災害の恐れがある場所にいる方は明るいうちに避難しましょう。避難しない場合は、がけや斜面から離れた位置にある部屋でお休みになってください。また浸水の危険があるエリアの方は2階以上で眠る、貴重品や家財道具などを上の階に移動させるなど対策をしておくと良いでしょう。
すでに多くの雨が降っていますので今後少ない雨でも大きな災害につながることがあります。南西諸島付近を迷走している台風24号ですが7日月曜日には北寄りに進路を変え、ゆっくりと本州に近づくと予想されています。火曜日から水曜日にかけては前線が北陸を通過する見込みのため県内でも大雨となる可能性がありますので警戒してください。