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コメ余りの中で新米の季節に…石川県内の農家から不安の声「現状だと赤字経営に」価格下がる一方で費用高騰
石川県産のわせ品種、「ゆめみづほ」の新米が21日、初出荷されました。備蓄米の放出などで全国的にコメあまりとなる中で新米の季節が到来。価格低下で農家から不安の声があがっています。
21日石川県小松市で行われた初出荷式。
県産米のトップをきったのは、石川県が開発したわせ品種「ゆめみづほ」の新米です。2026年は雨が少なく気温の高い日が続き、例年より収穫が早まりましたが品質は上々。検査の結果、21日に出荷されたおよそ26トンは全て1等米に格付けされました。2026年は去年並みの約1万1千トンを見込んでいるということです。
リポート:
「小松市のこちらの田んぼでは、きょうも稲刈りが行われています。全国的にコメが余っているなかで農家の方は価格についてどのように感じているのでしょうか?」
小松市のコメ農家、柏田正明さん。家族経営でおよそ15ヘクタールの田んぼでコメ作りを行っています。
農林水産省によりますと2026年6月末の全国のコメの在庫は243万トン。適正な水準とされる180万トンから200万トンを大幅に超過していて柏田さんは概算金の大幅な低下を懸念しています。
小松市の農家 柏田正明さん:
「半額以下になるんじゃないかという話は聞いています。今の現状だと恐らくほぼマイナス、赤字経営になると思います。」
概算金とは農協がコメを仕入れる際、農家に一時的に支払う金額で新米の販売価格の目安となっています。石川は概算金の額を公表していませんが21日にも決まるとみられます。
こうした中…
JA全農とやま 西井秀将県本部長:
「うるち米、富富富、コシヒカリ、てんたかく、てんこもり、その他うるち米は、60キロ当たり税込み2万円と設定した。」
19日、富山県の農協は今年の概算金を発表。主力のコシヒカリは60キロあたり2025年より6000円低い2万円となりました。これは新潟や福井に比べると良い方で、福井は60キロあたり1万7000円と、価格が高騰する前の2024年より低くなりました。
柏田さん:
「市場の最低価格を決めてもらって、価格がそれを下回ると国が助成してくれるとかあれば農業は続けていけるかなと思います。これがまたずっと続くようであれば私たちも経営が難しくなるので今後どうするか考えざるを得ない」
2026年に入り、肥料や農機具、燃料費などが高騰。コメの価格が大幅に下がると小規模な農家はやっていけないと話します。
21日初出荷された新米のゆめみづほ。米心石川によりますと今年の販売価格は2025年より1000円程度安く5キロで3000円を切る見込みだと言うことです。
JA小松市営農部 表圭介部長:
「コメが非常にだぶついてきているということで、それに拍車をかけるというかコメ離れ。価格が高すぎて、なかなか消費者がコメに手を出してくれないと。そういった懸念があるが、消費者が求めやすい価格設定、またそれに対する生産者の所得、ここも十分意識した価格設定を行って少しでも販売をしていきたい」
県産米の主力品種のコシヒカリは8月下旬からひゃくまん穀の出荷は9月中旬から始まる見込みです。