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能登半島地震で全壊…文人に愛された志賀町富来の名旅館『湖月館』新天地で復活 女将「少しでもお役に」
能登半島地震から2年4カ月。石川県志賀町富来にある旅館が7日、営業を再開しました。
あまたの文人に愛された名旅館。再建を決意した思いを取材しました。
志賀町富来領家町の「湖月館」。7日、地震から857日ぶりに営業を再開しました。
稲垣真一アナウンサー:
「再出発ですね」
畑中美佳里女将:
「そうですね…うれしいです。何とかここまで出来ましたね、本当に…ありがとうございます。」
昭和の初め、富来地頭町に創業した湖月館。小説や随筆で名作を残した作家・福永武彦など文人たちに愛された宿でした。しかし、能登半島地震で湖月館は全壊判定に。
建物は去年11月に解体され、今は更地となっています。
畑中女将:
「もうダメだなと思いましたね。もう(再開は)できないなと思いました。」
しかし…
畑中女将:
「本当にいろんな方が『大丈夫か』って心配して…メールとかお電話とかを頂いて…皆さんのそういう気持ちや励ましもたくさんあったので、『じゃもう一回頑張るか』という感じで。」
地震を機に、富来の中心市街地に近い富来領家町で土地を紹介してもらい、旅館を再建することに。
新たな湖月館は、2階に客室を6部屋準備。1階には、昼間に地元の人が気軽に立ち寄れるカフェを開く予定です。そして、玄関脇には…
稲垣アナ:
「こちらは湖月館を愛した文人・福永武彦が初代女将に送った歌を刻んだ歌碑です。地震を乗り越え新しい旅館に移築されました。」
歌碑にはこう刻まれています。
「夜もすがら春のしるべの風ふけど増穂の小貝くだけずにあれ。」
畑中女将:
「まず今まで来てくださったお客さんにまた来て頂きたいという事と、地域の皆さんと一緒に富来を盛り上げて、少しでも町のお役に立てたらなという気持ちですね。」