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志賀原発周辺の貝田断層など12本…国土地理院が能登北部の活断層図を公開 空中写真の検討などにより認定
国土地理院は23日、調査によって新たに確認された活断層12本を記した能登北部の活断層図を公開しました。
国土地理院では阪神淡路大震災が発生した1995年以降、活断層の位置や関連する地形の分布を示した「2万5000分の1活断層図」を整備していて、
23日はこれまで未整備だった能登半島北部の6面を含む12面を新たに公開しました。
この中で、志賀原発周辺の「貝田断層」、「西海断層」など12本の断層が、専門家による空中写真の検討などにより新たな活断層として認定されました。
これに対し北陸電力は、
「当社は空中写真判読に加えボーリング調査など詳細な地質調査を行った上で、志賀原発の敷地内には活断層がないことを確認し、国の原子力規制委員会からも同様の評価を得ている」とコメントしています。
また今回の国土地理院の発表について地震学が専門の金沢大学・平松良浩教授は、
「今回発表された新たな活断層が、今年改訂された県の地域防災計画が想定する地震を上回る規模の地震を引き起こすとは現時点では考えていない。また今回発表された
活断層以外にも地下に伏在する活断層が存在する可能性があるので、日頃から大地震に対する備えを忘れずに行ってほしい」と話しています。
【今回国土地理院が発表した能登北部で新たに確認された活断層】
【1】若山川断層(珠洲市~輪島市)
【2】鳳至川断層(輪島市)
【3】大生断層(輪島市)
【4】能登町布浦から白丸に至る断層
【5】能登町小木付近の断層
【6】能登町宇出津付近の断層
【7】矢波山断層の一部(能登町)
【8】古君断層の一部(能登町~穴水町)
【9】円山断層(穴水町)
【10】鹿波断層の一部(穴水町)
【11】貝田断層(志賀町)
【12】西海断層(志賀町)