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北陸電力志賀原発1・2号機で緊急時対策支援システムが停止「外部からの侵入の可能性極めて低い」との見解
北陸電力は22日、志賀町の志賀原子力発電所の1号機と2号機について、国の緊急時対策支援システム、ERSSへのデータ伝送が停止したと発表しました。
北陸電力によりますと、22日午後3時59分、志賀原発1号機と2号機から原子力規制委員会などにデータを送っている国の緊急時対策支援システム、ERSSが停止しました。
北陸電力が調査したところ発電所の設備に異常などはなく、中央制御室では通常通り原子炉などの監視ができていると言う事です。また志賀原発の安全性にも問題は起きていないということです。
ERSSは、原子力発電所に異常がないかを常時確認するシステムで、事故や異常が発生した際に原子力規制委員会などが今後の防災対応などについて判断するデータを送っています。
北陸電力は、データ伝送が止まった原因は調査中としていて、4時間あまり経過した午後8字時点でも復旧はしていません。ただ、必要なデータについては、適宜、メールなどで国に報告していて安全性に問題はないと言うことです。なおERSSは外部のネットワークとは分離されていて、原子力規制委員会側も志賀原発以外の原発からはデータが届いていることなどから、北陸電力は不正アクセスなどによる外部からの侵入による可能性は極めて低いと見ていると言うことです。
また、環境放射線等のリアルタイム表示に問題はなく、外部への放射能の影響はないと言う事です。
北陸電力によりますと、志賀原発でERSSがストップするのは今回が初めてだという事です。