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石川県内初の登録に…国の文化審議委員会が『加賀料理』を無形文化財とするよう答申 “伝統の技”など評価

金沢のおもてなしの心、そして料理の技が認められました。24日、国の文化審議委員会は、「加賀料理」を無形文化財に登録するよう答申しました。「加賀料理」が、県内初の無形文化財として登録される見通しです。

石川の海の幸や山の幸を使い、地元の伝統工芸に盛り付けて提供される加賀料理。江戸時代から受け継がれてきた加賀料理を次世代へ継承しようと県は無形文化財への登録を目指してきました。

おととし7月、県は加賀料理の文化財的価値をまとめた調査報告書を文化庁に提出し、無形文化財への登録が検討されてきました。登録に欠かせない条件の一つに加賀料理の技術を保持する団体が必要だったため県は、今年7月末に加賀料理技術保存会を設立。

そして24日、国の文化審議委員会は、加賀料理を無形文化財に登録するよう文部科学大臣に答申しました。

これにより、加賀料理は、県内で初となる無形文化財に登録される見込みで、食文化部門では京料理や和菓子などに続き、5件目の登録となります。

加賀料理技術保存会 大友佐俊会長:
「大変うれしいです。先人の人たちはどこかで特色の持った、地域性というのはやはり食文化にしても「代々」というのは分かっている訳であります。一つが芽が開いたかなと考えております。」

今回、評価されたのは、加賀料理の『わざ』にありました。

加賀藩に由来がある治部煮や鯛を背開きにし、腹部におからを詰めて、蒸し焼きにした鯛の唐蒸(たいのからむし)しに代表される『料理』。九谷焼や輪島塗など、伝統工芸品を使った『器』。さらに、主人や料理人、女将や仲居などの担い手が時代やお客さんに合わせた『おもてなしの演出』など、「わざ」を受け継いできました。また、加賀料理技術保存会は、登録無形文化財の保持団体として認定される見込みです。登録後、保存会では国からの財政支援を受けながら担い手となる若手料理人の技術継承などを進めます。

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