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現職・馳知事に続き…来年春の石川県知事選挙に前金沢市長の山野氏が立候補を表明 有権者や各政党の反応は
来年春の知事選をめぐる動きは風雲急を告げています。
前金沢市長の山野之義氏が16日立候補を正式に表明。
現職・馳知事がすでに立候補を表明している中、各政党の対応が焦点となっています。
山野氏:
「来年3月の石川県知事選挙に挑戦をしたい。その思いをもってきょうこの場を設けさせていただきました。多くの県民のみなさんの期待に応えるために強い意思を持って出馬を決意いたしました」
16日、知事選への立候補を正式に表明した前金沢市長の山野之義氏(63)。
前回の知事選では馳浩氏と山田修路氏との保守三つ巴の戦いに挑みましたが、馳氏におよそ8000票の差をつけられ落選しました。
リベンジに燃える山野氏。最も力を入れたい県の課題については…
山野氏:
「やはり能登のことだという風に思っています。金沢市長を長くしていたから良く分かるんですけれども金沢市が光ればよくなるというものでもありません。地震が起きたからこそ大切なことだという風に思っていますので能登の復興をいうものをまずは第一に考えていきたい」
そのうえで、年明け頃には知事選に向けた具体的な政策を示すとしました。
また、各政党や団体との連携については…
山野氏:
「多くの政治関係者の力もいただきたいという思いがありますので各政党のほうに推薦の依頼お願いに行ければという風に思っています。出馬するって決意したら落ちるなんて全く思いません。当選するという強い思いで選挙戦に臨みたいと思っています」
街の人は:
Q現時点ではどちらが次の知事にふさわしいか?
「山野元金沢市長です。金沢の実績もありましたし、能登の震災の後も色々と活動されているのを存じ上げてまして応援しています」
「まだ決まってないです。馳さんは職務を忠実にこなしているから良いかなと」
「与党との関わり合い。コネクションがあるといろいろな面でやりやすいというのもある」
「(与党と)関係のある人がいいのかなと思うと同時に民意を本当にしっかりと受け止めてくれるとなればそっちの方がいいかな」
前回の知事選で馳氏と山田氏を支持し山野氏の支援には回らなかった自民党県連。
今回はすでに馳知事から推薦願が提出されていて、山野氏も17日推薦を求める予定です。
自民党県連・下沢佳充幹事長:
「(山野氏の出馬は)そんなに驚いてませんけども時期的にえらい早いなというのが
率直な感想です。我々は粛々とね。今、現職の馳知事は推薦願を持ってこられたし検討に入っていますし山野さんが持ってきていない段階で物申し上げる立場ではありませんけども」
自民党との連立を離脱した公明党の対応はこれまで通りとは行かないようです。
公明党石川県本部・谷内律夫代表:
「我々公明党としては国と地方とがネットワークがしっかりとしておりますし、そういった意味では(知事選にも)十分影響はあるなと。離脱しなければ対応できなかったそのような状況もありましたので、しっかりと是々非々で自民党ともやっていきたいと思います」
一方、自民党との連立が取り沙汰されている日本維新の会。
前回の知事選では馳知事を推薦しましたが、石川維新の会の小林誠幹事長は市議時代から山野氏と深い親交がありました。
石川維新の会・小林誠幹事長:
「私の気持ちももちろんでありますが党員のみなさんの思いをしっかりと反映して議論をしていきたい。まだ連立についての結論が出たわけもありませんしそれについて地方組織に何か通達であったり説明があるわけでもありませんので。今後どうなるか
注視していきたいと思っています」
前回の知事選では馳知事でも山野氏でもなく山田氏を推薦した県議会第2会派未来石川。
今回の知事選の構図がさらに変わる可能性も見据えています。
未来石川 吉田修会長:
「県議会の第二会派とか市議会の第二会派が現職応援せんと新人を応援するっていうのは非常に難しい。ハードルが高いというか。今お二人の方が出馬されるというお話ですし何か第3の候補が出るような気が私はしますのでそこも見極めたいなと思っています」
前回は山田氏を推薦した立憲民主党県連の近藤和也代表は「地域のみなさんの声を聞き能登の復旧・復興に関する政策などを見ながら判断をしていきたい」としています。
前回の知事選からの3年半で急速に支持を拡大している国民民主党は…
国民民主党県連・小竹凱代表:
「馳さんに関しても山野さんに関しても両方玉木代表とはつながりがあると思いますし、現状の構図も玉木代表にお伝えしたうえで玉木代表は「承知しました」と。これから国政の状況も大きく変わってきますから中央のバランスも見ながら最終的には県連のスタンスになっていく」
関係団体が独自候補の擁立を検討している共産党は
共産党 佐藤正幸県議:
「まさに自民党政治の中の争いだということが非常に明瞭になったと思っていますので、やぐら組がどうなるかそこではなくて馳県政の転換の旗印を掲げて全力で頑張っていく」
一方、参政党の川裕一郎副事務局長は「馳知事はLGBTに関する政策などで党とは考え方が違う。党員の声を聞きながら政策重視で対応を判断する」としました。
また山野氏の対抗馬となる馳知事は16日の会見で次のように言及しました。
馳知事:
「私も30年前からこうして国政選挙・知事選挙に挑戦をし続けておりますが他の候補者について言及することは控えておりますので今後とも同様の質問があったとしても同様のお答えをすることになろうかと思います」