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現在は最大2.35倍…“一票の格差”巡り石川県議会の議員定数を検討する懇談会 来年1月には案を決定へ
再来年4月29日の任期満了に伴い行われる県議会議員選挙で、議員の定数を検討する懇談会が28日、開かれました。
「一票の格差」皆さんも聞いたことがあると思います。国政選挙だけでなく地方選挙でもあるんです。県議会の選挙区は14あり議員定数は41人です。おととしの県議選で2人減っています。
こちらは、今年5月時点の推計人口で各選挙区の議員一人当たりの人口を比較したものです。最も少ない珠洲鳳珠郡を1とするとかほく市は最大の2.35倍となります。つまり珠洲鳳珠郡の一票はかほく市の倍以上の重みがあることになるんです。
28日の懇談会には会長の福村章県議をはじめ12人の県議が出席しました。この中で、議員定数を減らさず選挙区を合併する『合区』という案が出たほか、1票の価値が低いとされる選挙区で定数を増やすという案も出ました。
懇談会 福村章会長:
「県議会議員の定数ある意味限度なのかなと。災害のあとの復旧復興最中でここで能登の定員を減らすことは非常に忍びないというものがある。工夫をして今の定数を減らさないという中で方法を考えていく。」
懇談会でも意見がでた定数を増やすということですが、これまで定数を減らした選挙区で理解が得られるかどうかが課題です。また選挙区を合併する合区は選挙区が大きくなるため有権者の声を隅々まで拾い上げられるかが課題です。
この懇談会は毎月1回のペースで行われ10月頃までに意見をまとめた原案を作成します。そして選挙区の首長、議会に理解や協力を求めます。その後、来年1月には定数案を決定し3月に条例案を作る方針です。