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仕事中に発症する人も多く…『職場での熱中症対策』6月から義務化 企業側が求められている“3つの施策”

6日は一気に暑さが戻り、季節先取りの暑さとなりました。「最高気温」を見ていきましょう。

小松では30.7℃の真夏日となりました。そして、7日も6日と同じくらいの厳しい暑さとなりそうです。

これからの季節、熱中症には注意しないといけません。石川県内で熱中症により救急搬送された人の数ですが、おととしが過去最多の1041人で、去年も863人に上っています。ここ数年は増加傾向にあります。とくに去年とおととしの夏は猛暑でしたし、今年の夏も平年より気温が高くなる予想なので注意が必要です。

また、仕事中に熱中症となって医療機関を受診した人の数は133人で、このうち15人が4日間以上、仕事を休むことになり、1人が亡くなられています。

そこで、今月から職場での熱中症対策が義務化されることになりました。

企業には「体制の整備」「手順の作成」「関係者への周知」の3つが求められることになります。

まず「体制の整備」ですが、職場で熱中症のおそれがある人を見つけた場合や自覚症状がある場合に誰に報告するのかや、どこの病院に搬送するかなどの報告体制を整えておくということです。

次の「手順の作成」は熱中症のおそれがある場合に作業を止めさせて体を冷やすなど搬送するまでの間の応急処置の手順を決めておくいうことです。

最後の「関係者への周知」は先ほどの2つの報告体制や対応の手順を従業員などの関係者にしっかりと周知しておくということです。熱中症の人をすぐに発見し早めの対応を取ることで重症化を防ぎます。

気温が31℃以上または暑さ指数とよばれる数値が28以上の環境で連続1時間以上または1日4時間を超えて作業をする人がいる職場に義務付けられます。

ちなみに去年、金沢で気温が31℃以上となったのは61日、暑さ指数が28以上となったのは71日もありました。だいたい7月中旬から9月中旬の2カ月間が丸々含まれることになります。

この暑さ指数というのは気温のほか湿度や日差しの強さなども含めて割り出された数値です。熱中症の危険性をより正確に反映した指標です。

ちなみに暑さ指数が33以上と予測されたときに「熱中症警戒アラート」が発表されることになります。この「暑さ指数」は、「熱中症予防情報サイト」というホームページから見ることができます。当日から2日後までの暑さ指数の予測を確認することができます。対策が必要な28以上は赤やオレンジで表示されます。

7日の予測を見てみますとお昼が26、午後3時が25で黄色の「警戒」なっています。危険が予測されている日は従業員に周知したり、作業の計画を見直したりするなどして、しっかりと対策するようにしてください。

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