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地震で廃業した歯科医師らが治療…珠洲市総合病院に新たに“歯科口腔外科” ナースステーションの場所活用

珠洲市内では能登半島地震の前に歯科医院が5カ所あったのですが、そのうち2カ所が地震後に廃業し3カ所となっていました。こうした中、地域の歯科不足を解消しようと動き出したのが公立病院である珠洲市総合病院です。
使われなくなったナースステーションを活用して歯科の準備を進め、
9日から診療をスタートしました。

珠洲市野々江町(ののえまち)にまる珠洲市総合病院。9日から始まったのが歯科口腔外科の診療です。能登半島地震の影響で 外来患者は地震前の7割ほどに減少、入院患者も6割ほどに減りました。このため使わなくなっていたのがナースステーションです。この場所を活用し歯科の患者を受け入れることにしました。

珠洲市総合病院 石井和公事務局長:
「なんとか早く公立病院内に歯科口腔外科を作りたいと思っていました。町にある唯一の公立病院なので気軽に来てもらえれば」

治療を行うのは金沢大学から派遣された非常勤医師1人と地震をきっかけに廃業した珠洲市の歯科医師2人。水、木、金の週3回、診療を行います。

女性患者:
「本当は輪島の歯医者で治してもらっていた。(地震で道が)通れなくなって行けなくなって待って待って、本当ありがたい。(歯医者に来るのは)地震以来」

男性患者:
「ここやったら15分程でこれる。町野やったら40分かかるから、近いところにできてよかった」

病院によりますと1日に15人ほどの診療が可能で5月の予約はすでに埋まっています。

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