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地震と豪雨で2度孤立…珠洲市真浦町に電気や水を“自給自足”できるモデルハウス 災害に強い集落作りへ

能登半島地震と奥能登豪雨で大規模な土砂崩れが発生し2度に渡って孤立した珠洲市真浦町。
この町で電気や水を自給自足し災害に強い集落づくりを目指す取り組みが始まっています。
珠洲市真浦町は、地震と豪雨で1年以上経った今も断水が続き、
住民が戻ることが出来ていません。
その町に26日、100人を超える人が集まりました。

スタッフ:「太陽光パネルがあってそれがここ(蓄電池)に入るようになっています。面白いのがブレーカーで今は北陸電力の電気、それを切り替えることでこっちに切り替わります」

集まった人が見ていたのは、エネルギーや水を自給自足できるモデルハウス。
電気を作るのは太陽光パネル。その隣には太陽の熱で水を温める温水器があります。水は、井戸水を濾過して浄化する装置から使います。
いざという時に1週間は自活できるということです。

取り組みの中心となったのは金沢市出身の林俊伍さん。
能登の暮らしにほれこんで5年前、真浦町に住民票を移し持続可能な暮らしを
仲間と模索してきました。

林俊伍さん挨拶:「地震があってアクセルをふんだんですよ、僕らは。インフラは切っても切り離せない中で多くの集落が孤立してみんなすごい大変な思いをした」

2024年10月、去年の地震と豪雨で真浦町を含む多くの集落が孤立し電気や水道が途絶えました。
これをきっかけに災害時に自立できる仕組みへの関心度が一気に高まったのです。

林さんと元住民の会話:「真浦を明るくしてもらってありがとうございます」

この日は、今も集落に戻れずにいる住民たちの姿もありました。

真浦町の住民:「いいですよね、水も電気も自分たちでいざというとき利用できれば。中々こちらの人だけでは考えることはなかったと思いますね」

林俊伍さん:「まずは自分ができそうだぞ、自分たちができるかもしれないというきっかけになったらいいなと思います」

林さんは、真浦町で希望する住民がいれば、同じシステムを設置し災害に強い集落のモデルケースを目指します。

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