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北陸中日新聞の“記者の目”…ニートやひきこもりとなった人たちが社会復帰をめざす“便利屋”

ここからは北陸中日新聞の記者が取材した記事を紹介する、記者の目のコーナーです。

今回は10日に掲載された記事です。いじめや病気などでニートやひきこもりとなった人たちが社会復帰を目指し便利屋として加賀市を拠点に活動しています。この便利屋、ひきこもり当事者などを支援する団体が就労支援事業の一環で、12年程前から始めました。スタッフの1人、珠洲市出身の石尾大輔(いしおだいすけ)さん。中学3年生の時に受けたいじめをきっかけに、引きこもり生活が始まりました。しかし去年の能登半島地震で足にケガをし、福井県内の病院に一時、入院。地震前から交流があったこの団体の支援を受けて加賀市内のシェアハウスに移住し週に1、2回ほど便利屋の仕事をしています。

ここからは取材した北陸中日新聞小松支局の井口さんとつなぎます。石尾さんはなぜ便利屋の仕事をしようと思ったのですか

井口記者:
石尾さんは就労意欲はあったものの「自分なんかダメ」と自信が持てなかったそうです。ところが便利屋オッケーを一度、体験したところ、ここであれば働けそうと思ったそうです。支援団体の代表はこうしたあと一歩を踏み出せない人の後押しをするのも便利屋オッケーの役割だと話していました。

石尾さんたちの働きぶりはどのようなものでしたか?

井口記者:
今回、山代温泉で一軒家の清掃作業を取材したのですが、依頼主の方は「テキパキとあっと言う間に運んでくれて驚いた。」と感激していました。

石尾さんはどのような思いでこの作業をしているのでしょうか?

井口記者:
石尾さんはまだまだ慣れていないと話していますが、仕事には大変、やりがいを感じているようです。石尾さんです。

石尾さん:
「社会からやっぱり求められてるって嬉しいですよね、本当に。同じようにやっぱり、いじめとか病気とか引きこもりとかで悩んでる人の、大それたこと言うようですけど、手助けできたら良いなと思います。」

便利屋オッケーについてもっと詳しく知りたくなりました。

井口記者:
こちらのQRコードから支援団体のホームページに行けますので、是非、一度のぞいてみてください。

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