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工房が全壊も無傷で見つかる…輪島塗の“奇跡のバイオリンとチェロ” 輪島高校の入学式後に新入生を祝福

奇跡の弦楽器が新入生を祝福しました。

伝統工芸、輪島塗で作られたバイオリンなどが全壊した建物から無傷で見つかり輪島高校で演奏会が開かれました。

輪島高校の入学式のあとに行われた演奏会。

演奏で使われているのは、輪島塗が施されたバイオリンとチェロ。

手がけたのは輪島高校OBで輪島塗作家の八井汎親(やついひろちか)さん86歳です。

自身の集大成としておよそ10年前に手がけました。

八井さん:
「本当に不思議工場も家も全部無くなってでも楽器が見つかって演奏会ができている」

八井さんの工房は能登半島地震で全壊。

八井さんはバイオリンやチェロ、ビオラのあわせて12点を制作していましたがこのうち4点が無傷で見つかりました。

八井さんは、この奇跡の弦楽器を使った慰問コンサートをガルガンチュア音楽祭のメンバーに依頼。

8日の演奏が実現しました。

慰問コンサートは、このあと輪島市内の避難所でも行われました。

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